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ロジックツリーを活用したリスティング広告運用|成果につながる改善策
「リスティング広告運用の改善策がわからない」「改善にはロジックツリーが有効なのだろうか」と感じている担当者は多いでしょう。
リスティング広告運用の改善には、ロジックツリーの活用が効果的です。課題をすべて書き出すことで全体像を把握でき、改善策やその優先順位が見えやすくなります。
この記事では、リスティング広告運用のおもな課題やロジックツリーから考える改善策、意識したいポイントを解説します。リスティング広告の改善に行き詰まっている方は、ぜひ参考にしてください。

目次
ロジックツリーとは

ロジックツリーとは、特定の課題をツリー状に細分化し、その原因や解決策を論理的に考えるためのフレームワークを指します。
まず課題を最初の層に設置し、その課題を解決するにはどうすべきかを2層目に記入します。
さらに、2層目に記入した項目を解決するにはどうすべきかを3層目に記入、という流れで改善点を明確にしていきます。
「何から手をつけていいかわからない」「どこをどう修正すべきかわからない」といった場合も、ロジックツリーを活用すれば状況改善につながる打開策を導き出せるでしょう。
ロジックツリーは、ビジネスシーン以外にもさまざまな場面で用いられています。
リスティング広告運用でロジックツリーを活用するメリット
リスティング広告運用の際にロジックツリーを活用すると、おもに以下のメリットが得られます。
- 課題の全体像を把握できる
- 行動パターンを視覚的に整理できる
- メンバー間での情報共有がスムーズになる
- 優先順位が見えてきやすい
ロジックツリーではただ単に深堀りするだけでなく、すべての要素を書き出していきます。そのため全体像を把握でき、ほかのメンバーとの情報共有もしやすいでしょう。
効果的な改善策や今すぐ取り組むべきポイントなど、優先順位が見えてきやすいのも大きなメリットです。
リスティング広告運用の2つのおもな課題
リスティング広告運用のおもな課題となるのが、コンバージョン数(CV)を増やすことと、コンバージョン単価(CPA)を下げることの2点です。
以下では、それぞれの概要と改善すべき理由を説明します。
コンバージョン数(CV)を増やす
コンバージョン数(以下、CV)とは、広告をクリックして訪れたユーザーが商品購入やお問い合わせなど、広告主にとって成果とみなされる行動をとった数のことをいいます。
CVは会社の売上に直結する部分です。CVが少ない場合、特にクリック数があるにもかかわらず成果につながっていない場合は、早急に改善しなくてはなりません。
CVが少ないままリスティング広告運用を継続していると、広告費が大きな負担となってしまいます。
コンバージョン単価(CPA)を下げる
コンバージョン単価(以下、CPA)とは、1件のCVを獲得するのにかかった費用のことをいいます。
一般的に、売上から広告運用にかかったコストを差し引いたときに利益が出ていれば黒字になります。しかしCPAが高いと、商品の販売価格次第では赤字になる可能性があります。
その場合、CVを獲得できていたとしても広告費が負担となってしまいます。
ロジックツリーから考えるリスティング広告運用の改善策①コンバージョン数(CV)を増やす

CVを増やすには、クリック数とコンバージョン率を上げることが重要です。このクリック数は、さらに分解すると「インプレッション数(表示回数)」と「クリック率」に分けられます。
よってCVを増やしたいなら、以下の3点を改善しましょう。
インプレッション数(IMP)を増やす
インプレッション数(以下、IMP)は、広告が表示された回数のことです。IMPを増やすための方法としては、以下のようなものが挙げられます。
- キーワードを追加する
- マッチタイプを見直す
- 入札価格を引き上げる
- 品質スコアの向上を目指す
- 配信エリアを見直す
- 1日の予算を引き上げる
マッチタイプは、キーワードの広告表示範囲を決める設定を指し、完全一致<フレーズ一致<部分一致の順に、表示されるキーワードの幅が広くなります。完全一致に設定している場合は、フレーズ一致や部分一致にすることでIMPを増やせる可能性があるでしょう。
ただし、成果につながらないクリックが増える場合もあるため、注意が必要です。
マッチタイプを上手に使い分けて成果アップ!3つの種類と適したシーン・有効活用のポイント
クリック率(CTR)を上げる
クリック率(以下、CTR)は、広告の表示回数に対してクリックされた割合のことです。CTRを上げるための方法としては、以下のようなものが挙げられます。
- ニーズを満たせるような広告文へと修正する
- ユーザーのニーズに適したキーワードか精査する
- 入札価格を引き上げる
- 除外キーワードを設定する
- 広告アセット(広告オプション)を追加する
広告アセットとは、リスティング広告の部分だけでは伝えきれない情報(住所、価格、電話番号など)を表示させる機能です。追加することで広告の視認性を高められ、CTRの向上につながる可能性があります。
コンバージョン率(CVR)を上げる
コンバージョン率(以下、CVR)は、広告をクリックして訪れたユーザーのうち、CVに至った割合のことです。CVRを上げる方法として、以下のようなものが挙げられます。
- ランディングページと広告文を見直し、関連性を高める
- ターゲティングを見直す
- キーワードを追加する
- 除外キーワードを設定する
CVRを上げるうえで特に大切なのが、ランディングページです。どれだけ魅力的なランディングページを作成していても、キーワードや広告文との関連性が低いと、ユーザーが離脱してしまう可能性があります。
リスティング広告の運用・改善はプロにお任せ!
リスティング広告を改善するには、キーワードの選定やマッチタイプの変更、入札価格の調整、広告文の見直し、ランディングページの最適化など、さまざまな施策が必要です。これらを効果的に実施するには、専門的な知識や継続的な分析・改善が求められます。
自社内では対応しきれない場合もあるでしょう。
NTTデータグループ会社であるNTTデータ・ウィズでは、実績豊富なコンサルタントが確かな運用力でお客様のマーケティングを支援いたします。CVの最大化を図れるよう、あらゆる角度から分析・改善してまいりますので、ぜひお任せください。
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ロジックツリーから考えるリスティング広告運用の改善策②コンバージョン単価(CPA)を下げる

コンバージョン単価(以下、CPA)は、クリック単価÷コンバージョン率で計算されます。そのためCPAを下げたいときも、この2つの要素を改善していきましょう。
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クリック単価(CPC)を下げる
クリック単価(以下、CPC)は、広告が1クリックされるたびに発生する費用のことです。CPCを下げるための方法としては、以下のようなものが挙げられます。
- 入札価格を引き下げる
- 品質スコアを改善する
- CPCの高いキーワードからの流入を抑える
- CPCの低いキーワードを追加する
- ランディングページを見直す
入札価格を引き下げるだけだと、広告の表示回数が減ったり掲載順位が下がったりするおそれがあります。品質スコアを改善して掲載順位を上げられるよう努めるなど、ほかの方法と併せて取り組みましょう。
リスティング広告の品質スコアを上げるには?スコアの構成要素と改善ポイント
コンバージョン率(CVR)を上げる
CVRの向上は、CVを増やすことにもCPAを下げることにもつながります。先ほどと同様に、CVRを上げる方法には以下のようなものが挙げられます。
- ランディングページと広告文を見直し、関連性を高める
- ターゲティングを見直す
- キーワードを追加する
- 除外キーワードを設定する
リスティング広告運用を外部へ依頼するのも一つの手段
「リスティング広告運用が難しい」「十分なリソースが確保できない」などの場合は、外部へ依頼するのも一つの手段です。外部へ依頼することで社員の負担を軽減できるだけでなく、専門会社が培ってきたスキルや経験をもとにリスティング広告を最適化してもらえます。
株式会社NTTデータ・ウィズでは、リスティング広告運用サービスを展開しております。デジタルマーケティング専業の会社にはない、BPOやAIを絡めた一気通貫のサポートが可能なため、お困りの方はお気軽にご相談ください。
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リスティング広告を改善する際のポイント
リスティング広告を改善する際は、以下のポイントを忘れないようにしましょう。
現状をよく分析する
リスティング広告の改善に着手する際は、現状をよく分析したうえで具体的な対策に取り組みましょう。
そのためには、まずロジックツリーを活用して、悪化している原因や改善すべき箇所を洗い出す必要があります。原因が曖昧なまま進めると成果につながりにくく、より状況が悪くなるケースもあるため、しっかりと現状の分析を行ないましょう。
ロジックツリーの作成に慣れるまでは、全体像を把握できる程度にとどめておくことをおすすめします。細かく書き込みすぎると複雑な構造になり、かえってわかりにくくなる可能性があるためです。
改善の方向性を決める
リスティング広告の改善には大きく分けて「無駄を削る」「良いところを伸ばす」という2つの方向性があります。どちらも大切ですが、改善の方向性によって着目すべき指標が変わるため、先にどちらを意識するか決めましょう。
例えばCPAを下げることを目標にするなら、無駄を削る施策を先に行なったほうが改善効果は高いといえます。
改善効果の高い施策から手をつける
方向性を決め、リスティング広告運用の解決策も見えてきたら、改善効果の高いところから優先的に手をつけていきます。
リスティング広告を改善する本来の目的は、売上や利益の向上です。改善効果の低い施策から手をつけても成果につながりにくく、効率が悪いといえるでしょう。
複数の施策を同時に行なってしまうと、どれが成果につながったのかが判断できないため、一つずつ順番に取り組むのが賢明です。
数値だけで判断しない
リスティング広告を改善するうえではさまざまな要素を分析する必要がありますが、数値だけを見て判断するのは避けてください。
一見して改善すべきように思われるものでも、ユーザーの心理を考えると現状のままにしておいたほうがいいケースもあります。また、状況を確認したタイミングがたまたま良くない数値になっているケースもあります。
広告をクリックするのは人間です。数値には反映されない情報もあるため、ユーザーがどのような思いでキーワードを検索しているのかをよく考えましょう。
まとめ:ロジックツリーを活用してリスティング広告に有効な改善策を見つけよう
ロジックツリーとは、問題の原因や解決策を論理的に探すためのフレームワークを指します。行動パターンを可視化でき、効果的な施策も見えてきやすいため、リスティング広告運用の改善にも有効です。
ロジックツリーを活用して、自社のリスティング広告をより良いものにしていきましょう。その際は現状をよく分析し、改善効果の高い施策から手をつけることも大切です。

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