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リスティング広告の外注を推奨する4つのポイントと外注先の選び方

リスティング広告の外注を推奨する4つのポイントと外注先の選び方

「リスティング広告を運用したいが自社にノウハウがない」「自社でリスティング広告を始めたけれど成果が出ない」など、リスティング広告の自社運用に悩むケースがあります。そのような場合、リスティング広告の外注がおすすめです。

リスティング広告を外注すると、キーワード調査などの事前準備から予算管理・広告配信・効果改善など、リスティング広告の運用全般を請け負ってもらうことが可能です。

この記事ではリスティング広告を外注した場合にやってもらえることや、自社運営との比較、外注をおすすめするポイント、外注のメリットとデメリットを解説します。費用相場や外注先の選び方なども紹介するので、リスティング広告を効果的に運用したい方はぜひ参考にしてください。

リスティング広告を外注すると依頼できること

ここでは、リスティング広告の外注にあたって、一般的に依頼できる業務内容を紹介します。

事前準備

リスティング広告の事前準備として、まず市場・競合の調査と、それに基づくキーワードの調査を行ないます。それからキーワードの選定を実施し、入札戦略を考えます。併せてKPI(重要業績評価指標)の策定や、広告の設計・配信準備も行ないます。

広告配信

出稿する広告(Google広告、Yahoo!広告)の選定を行ない、予算や目的に応じた入札単価の調整をします。また、配信エリアの選定やキーワードの登録など、広告配信までの設定を行ないます。

外注先によっては、リンク先のLP(ランディングページ)などクリエイティブの作成も請け負ってもらえます。

予算管理

リスティング広告の運用においては、これまでに使った広告費を踏まえて、一定期間内の予算管理を行なわなければなりません。予算超過につながらないよう、定期的な調整が必要です。

効果改善

リスティング広告は「運用型広告」に該当するので、配信して終わりではなくキーワードや広告文などの調整が欠かせません。そのためには効果測定と分析が重要です。運用結果レポートを作成し、報告会を実施する場合もあります。

同時に目標達成のための改善策を提案し、実行します。

リスティング広告の外注と自社運営の比較

リスティング広告の外注と自社運営とでは、どのような点に違いがあるでしょうか。運用費用や専門性・社員の負担度・対応の柔軟性という4点で比較してみましょう。

項目外注自社運営
運用費用△ 毎月費用が発生する〇 初期費用のみ
専門性〇 専門性・最新性が高い× 担当社員の技量による
社員の負担度〇 管理のみ× 専任でないと業務を圧迫する
対応の柔軟性△ 契約内容による〇 迅速に対応できる

自社運用の場合、初期費用の負担のみでリスティング広告を運用できます。また、社内で運用するため、緊急時の対応も迅速に行なうことが可能です。

ただ、広告の成果は運営担当する社員の技量次第となるため、担当者が不慣れな場合だと十分な成果を出すのは難しいでしょう。

一方、外注する場合は毎月の運用費用が必要ですが、専門知識を持つ広告のプロが運用を担当し、最新技術も活用できます。リスティング広告の運用実績を多く持つ代行会社に任せれば、広告運用の成果も大いに期待できます。

加えて、広告運用を外注することで担当社員の負担は外注管理のみとなるため、ほかの業務に集中できるなど、社内リソースの節約にもつながります。

リスティング広告の外注を検討すると良い4つのケース

リスティング広告の外注と自社運用を比較して、次のような状況に該当する場合は、外注を検討するのがおすすめです。

3ヵ月以内に成果を出したい

広告運営の未経験者はもちろんのこと、初心者や経験の浅い方が短い期間に成果を出すことは困難です。短期間、特に3ヵ月以内に広告の成果を出したい場合は、専門家への依頼を推奨します。

社内に広告運用のノウハウがない

社内に広告運用の専門知識を持つスタッフがいない場合や、広告運用のノウハウの蓄積がない場合も、外注を検討するべきです。パソコン操作が得意な社員を専任の運用担当に据えられる場合は、時間をかけて人材育成する方法もありますが、教育する時間や手間などのコストがかかります。

人手不足で社内に広告担当できる人がいない

社内がそもそも人手不足で、広告運用に割ける人材がいない場合も、外注がおすすめです。

しっかり運用できるなら手数料を支払ってもよい

社内に上で述べたような状況があり、しっかり広告運用できるなら手数料を支払ってもよいと考える場合は、広告のプロに運用が任せられる外注を検討しましょう。
なお、外注費用の相場については、このあとの章で取り上げます。

リスティング広告を自社運用したほうが良いケース

リスティング広告を外注ではなく自社で運用したほうが良いケースもあります。次のような場合は自社運用を検討してもよいでしょう。

  • 広告費が安い(数十万円程度)
    外注先によっては最低出稿金額が決まっている場合があり、予算が少ない場合は請け負ってくれる代行会社も少なくなります。品質の高い外注先に依頼できない場合は自社運用も選択肢になります。
  • ノウハウのある専任スタッフがいる
    リスティング広告運用の経験・知識がある社員がいて、広告運用を選任で任せられる状況であれば、運用体制を整えて自社で取り組むことも可能です。
  • 成果を求めるまで時間的な猶予がある
    短期間の成果が特に求められておらず、長期にわたって広告運営が予定されている場合、社内の体制づくりや社員教育から取り組み、社内にノウハウを蓄積する方法もあります。

リスティング広告の自社運用に関しては、こちらの記事もご参照ください。

リスティング広告を自社運用する|メリット・デメリットや始める際の手順
広告運用のインハウス化とは?メリット・デメリットや導入の流れ

リスティング広告を外注するメリット3選

ここからは、リスティング広告の外注で得られるメリットについて解説します。

成果が出やすい

リスティング広告の運用では、広告の原理原則を理解しつつ、ユーザーのニーズを理解する能力が不可欠です。プロに運用を任せると、専門家のノウハウと最新知識をもとに施策を考えてもらえます。過去の成功事例を踏まえることで即効性のある施策が可能となり、短期間で広告の成果が出やすくなります。

自社の負担を減らせる

リスティング広告を効果的に運用しようとすると、キーワードや予算などの細かい調整が必要です。外注すれば時間のかかる分析や効果改善の作業をプロに任せられるので、自社の負担が減らせます。

例えば、自社運用で担当者が専任でない場合は、本業と並行して日々の入札調整や広告文の最適化といった運用を行なうことになり、十分な対応ができないケースも考えられます。外注すると社内リソースをほかのマーケティング施策や業務に振り分けられ、リソース配分の効率化にもつながります。

マーケティング施策の提案を受けられる

Web広告には、リスティング広告だけでなく、ディスプレイ広告やSEO施策・SNSマーケティングなどさまざまな手法があります。外注先が持っている総合的なマーケティング知識で、リスティング広告だけでなく、さまざまな施策を提案してもらえる点も外注するメリットです。

リスティング広告自体も、毎月のようにアップデートが実施され、なかには代行会社だけに早めに告知される情報もあるといわれます。外注すると自社でアップデート情報を追うことなく対応できることも、外注の強みでしょう。

リスティング広告を外注するデメリット3選

リスティング広告の外注はメリットが大きいですが、一方でデメリットもあります。外注を考える際には両方を理解したうえで検討しましょう。

外注費がかかる

リスティング広告を外注すると、一般的に月額広告料の20%ほどの外注費(運用代行手数料)が発生します。例えば月額100万円の広告予算で外注した場合、手数料の目安は毎月20万円です。

手数料を節約したい場合は、委託する業務を少なくするとよいでしょう。自社で取り組みにくい業務に絞って外注することで、費用を削減できます。

なお、リスティング広告を外注する際の費用相場については、次の章で詳しく解説します。

迅速な対応ができない場合がある

リスティング広告の修正や調査などの対応が、状況により遅くなる可能性があります。修正依頼を出して反映が2営業日後になるなど、時間がかかるケースが出てくるかもしれません。

ただ、細かく修正指示を出していると、外注のメリットが十分に享受できません。急ぎの対応を求める事態がなるべく発生しないようにするためにも、双方がタスクの進捗を共有しておくことが重要です。定期的な報告会などを行ない、優先順位を明確にしておきましょう。

自社にノウハウが蓄積されない

自社にリスティング広告の運用ノウハウが蓄積できない点も、デメリットの一つです。いったん外注すると、運用はうまくいっても社内に専門的な知識や技術が定着せず、外注からの脱却が難しくなります。

社内にある程度の専門知識を蓄積したい場合は、外注先にマニュアル作成や報告会を依頼し、広告運用のノウハウを提供してもらえるよう工夫するとよいでしょう。

リスティング広告を外注する際の費用相場

リスティング広告の外注を検討するなら、やはり費用の問題が気になるところです。
ここからはリスティング広告を外注する際の費用と相場について解説します。

初期費用

初期費用とは、広告を出稿する前に必要な、さまざまな工程にかかる費用です。この工程は、次のような内容を含みます。

  • 広告アカウントの開設
  • キーワードの選定
  • 戦略の策定

また、LP(ランディングページ)がない場合は新規作成するので、その分の費用も必要です。

一般的な初期費用としては3~30万円程度が必要といわれていますが、広告アカウントやLPをすでに持っている場合などは、その分費用が削減できます。

広告費用

Google広告やYahoo!広告といった広告プラットフォームに支払う広告費用は、外注の有無にかかわらず必要な費用です。外注した場合でも手数料などには含まれず、別途必要なので注意してください。

広告費は広告の単価をはじめとした複数の要因で決定されますが、広告出稿の初期はある程度費用をかけて露出度を高め、データ収集することで次の施策につなげます。

月額手数料

月額手数料はいわゆる外注費で、毎月発生する委託費用のことです。外注費用のスタンダードな料金システムで、一般的に広告費用の20%程度が相場といわれています。広告費の変動によって月額手数料も変わってくるので、予算管理に注意しましょう。

広告費が少額だと、固定型とされることもあります。これには、広告費にかかわらず毎月定額を支払う場合や、広告費に応じて段階的に定額を支払う場合があるので、契約時に確認してください。

オプション費用

外注先により、月額手数料に含まれているサービス内容が異なります。手数料に含まれていないサービスを利用する際には、オプションとして追加費用が必要になります。どのようなサービスが月額手数料に含まれているか、契約時に確認しましょう。

一般的に次のようなサービスは、月額手数料に含まれます。

  • レポート作成
  • 定期ミーティング
  • 改善施策
  • アカウント分析
  • 予算・品質の管理

LPの新規作成やデザインのリニューアル・画像作成・動画作成なども、代行会社によってはオプションで依頼が可能です。

リスティング広告の外注費の相場について、詳しくはこちらの記事もご覧ください。

【種類別】広告運用代行の費用相場|内訳やサービスの選び方

リスティング広告の外注先の選び方

上の章でも述べたように、リスニング広告を代行会社に依頼する際の費用は、おおむね相場が決まっています。複数の外注先候補の間で費用にあまり差がない場合には、どのような点に着目して選ぶとよいでしょうか。ここからはリスティング広告の外注先の選び方について解説します。

種類と特徴で選ぶ

外注先の種類とそれぞれの特徴は、以下のとおりです。

  • 広告代理店
    広告のプロなので、広告運用のノウハウや実績が豊富で専門性も高くなっています。会社の規模により取り扱う広告の領域に違いはあります。
    リスティング広告の運用を外注したい場合は、Web広告に特化した、インターネット専業の代行会社に依頼するのがおすすめです。
  • 広告制作会社
    ホームページやLPの制作を行なう会社が、広告運用も代行してくれる場合があります。頻繁にクリエイティブを編集・更新したい場合に適しているでしょう。
    ただし、広告運用を専門とする代行会社と比較すると、専門性は劣る可能性があります。
  • フリーランス
    個人で請け負っている業者に頼むと、費用面などで柔軟に対応してもらえる可能性があります。外注費をできるだけ抑えたい場合や個人との契約に抵抗がない場合は、選択肢の一つになるでしょう。
    ただし、個人との契約では、対応内容が個人の力量に大きく左右されます。クラウドソーシングサイトでも多数の外注先が見られますが、人材探しに時間がかかる・業務量に限界がある、などのリスクもある点に留意してください。

複数の代行会社を比較する

リスティング広告の外注先を選ぶ際は、はじめから一社に決めず、複数の代行会社を比較してみましょう。費用の相場やサービス内容を比べ、より自社に合った会社を選択することが大切です。

同時に、会社ごとの強み(専門特化したジャンルの有無や制作リソースの有無など)も確認しておくとよいでしょう。

実績が豊富な会社を選ぶ

運用実績が豊富で、リスティング広告の運用実績が多い代行会社を選ぶようにします。代行会社のWebサイトは、その会社がどのような運用ノウハウを持っているかを知る手がかりの一つです。

今までにどのような業界・業種やクライアントに対応したかを確認することで、会社の強みも見えてきます。

担当チームとのコミュニケーションで選ぶ

担当者や担当チームと価値観が合う・信頼できる、などのポイントも重要です。外注するとはいえ、広告運用ではコミュニケーションを取りながら協力体制をつくることも大切です。営業担当者と運用担当者が異なるため話が通じない・担当者が頻繁に変わる、といった外注先は避けたいものです。

広告運用のパフォーマンスは担当者によって違ってきます。契約前には実際に会い、広告に関するスキルや実績だけでなく、価値観が合い信頼できるかどうかなど、相性を入念にチェックしておくこともおすすめです。

制作リソースを持つ会社を選ぶ

広告運営だけでなく、LPやバナー制作なども依頼できると、クリエイティブの改善がスムーズに運びやすくなります。LPなどは、リスティング広告をクリックして移動してきたユーザーをコンバージョンにつなげる重要な要素です。

広告から得たデータを効果的なクリエイティブ改善に活かすために、ライターやデザイナーなど、制作リソースを持つ代行会社が心強いでしょう。

リスティング広告の代理店選びについて、より詳しくはこちらの記事もご参照ください。

リスティング広告代理店の賢い選び方12選|費用相場やメリット・デメリット

まとめ:リスティング広告はプロに外注することで成果が期待できる!

リスティング広告の効果的な運用や改善は、専門知識がないと難しく、自社運用ではなかなか成果が上がらない場合があります。短期間で成果を上げ、より効果的に運用をしたい場合はプロに任せるのがおすすめです。

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