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広告グループの分け方のポイント!運用のコツも押さえて掲載順位の高い広告を目指そう

広告グループの分け方のポイント!運用のコツも押さえて掲載順位の高い広告を目指そう

広告グループとは、広告を構成するキーワードや広告文のセットのことです。リスティング広告でより効果を出すために重要な要素となります。

広告グループはその分け方によってターゲットに適切に広告を届けられるかが変わり、成果にも大きく影響します。そのため、分け方に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、広告グループの基本的な分け方や注意点、前提となるアカウント設計、さらに成果を最大化するための運用のコツを解説します。

基本のおさらい・広告グループとアカウント

まずは、広告グループやアカウント設計の基本を見ていきましょう。

リスティング広告は階層構造になっており、企業の1アカウントの中に個別のキャンペーンがあり、その下に異なる広告グループがあります。

広告グループとは、特定のテーマやターゲットに基づいてまとめられた、キーワードや広告文のセットのことです。

リスティング広告の運用時は、予算やターゲットなどさまざまな設定を行ないますが、階層ごとに設定できる内容が異なります。

キャンペーンではターゲットや予算、配信期間などを登録し、広告グループではキーワードやマッチタイプ、広告文などを設定します。

このように、広告の構造を理解することで適切な運用につなげられます。

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広告グループを分ける重要性

広告グループを適切に分けることで、広告とキーワードの関連させられるため、ユーザーの検索ワードに関連した広告を的確に表示できます。ユーザーの検索意図にしっかりマッチさせることで、広告が見込み客の目に留まりやすくなり、クリック率(CTR)やコンバージョン率(CVR)の上昇が見込めるでしょう。

また、検索キーワードと広告内容のマッチ度合いが高ければ、広告の品質スコア向上にもつながります。

広告の品質スコアとは、広告の品質を10段階で評価したものです。推定クリック率、検索と広告内容の関連性、ランディングページの利便性の3つが、品質スコアに影響するとされています。

また、品質スコアは広告の掲載順位(広告ランク)にも影響する指標です。広告グループを適切に分けることで、予算を変えずに広告の掲載順位を向上させ、さらにクリックされるという好循環を生み出せるのです。結果的に、費用対効果の高い広告運用を可能にします。

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広告グループの分け方5案

広告グループの分け方には、運用効率やターゲット、デバイスなどさまざまなポイントが挙げられますが、ここでは代表的な5つの分け方を例とともに解説します。

プロモーションの予算別に分ける

広告予算の規模に応じて広告グループを分ける方法です。少額予算で運用する場合は、無駄を減らすために1グループのみなど少数でスタートし、予算が増えたら複数のグループに分けると効果的です。

<例>
少額予算で運用を開始する際は1つの広告グループにまとめ、大きな予算が確保できた段階で、ターゲット視点に立ったグループ分けを行なう。

ターゲットのユーザー属性別に分ける

ユーザーの属性を絞って広告グループを分ける方法です。それぞれのニーズに合った広告を表示できるため、クリック率や品質スコアの向上が期待できます。

<例>
若年層向けにはトレンドファッションの広告グループ、シニア層向けには健康サポートの広告グループを作成するなど、より関心を引くグループ分けを行なう。

キーワード別に分ける

主となるキーワードに類似した言葉をグループ化する方法です。例えば「安い」と「格安」は検索意図が同一と判断でき、主となるキーワードとの組み合わせによって訴求力を高められます。

<例>
「ダイエット お茶」と「痩せる お茶」は同じ広告グループにまとめ、一方で「お茶 高級」は別グループとして設定することで、適切なターゲットにアプローチできる。

リンク先URL別に分ける

広告のリンク先ページに応じてグループを分ける方法です。キーワードや広告文とリンク先の内容を一致させることで、ユーザーの離脱を防ぎ、コンバージョン率を高められます。

<例>
「ワイン通販」というキーワードでは「ワイン購入ページ」に誘導し、「ビール種類」というキーワードでは「ビール商品ページ」に誘導することで、ユーザーの期待に応える広告を配信できる。

使用デバイス別に分ける

パソコンやスマートフォン、タブレットなど、ユーザーが使用するデバイスごとに広告グループを分ける方法です。デバイスの特性にマッチした、広告文や表示形式の最適化ができます。

<例>
スマートフォン向けの広告では「スマホで簡単予約」と訴求し、パソコン向けの広告では「大画面でじっくり見る」とすることで、それぞれのデバイスに適した表現を行なう。

広告グループの分け方に迷ったらプロに相談!

広告の成果を最大化するには、適切な広告グループの分け方が重要です。しかし、業界やターゲットによって最適な分類方法は異なり、自社で試行錯誤するのは時間とコストがかかるでしょう。そのようなときは、プロの力を活用して効率的に運用するのも一案です。

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広告グループの分け方で押さえておきたいアカウントの設計構造

アカウント設計の基本と、グループ広告の分け方の例をお伝えしました。さらに、リスティング広告で使用されるさまざまな機械学習や自動化機能を効率よく活用するために意識したいアカウントの設計構造があります。

リスティング広告の代表例であるGoogle広告では、以前は1つの広告グループに1キーワードが主流でした。現時点では、以下のようなさまざまなアカウント設計が推奨されています。なかでもベースとなっている構造は、hagakure構造です。

アカウントの設計構造特徴
hagakure構造同じ検索意図のキーワードを同グループに集約し、機械学習を活用して効率よくデータを蓄積、最適化する構造
GORIN構造hagakureを基盤に、成約した顧客データに対し高精度の属性を組み合わせることで、機械学習によりさらにパフォーマンス向上を狙う構造
MUGEN構造GORINを拡張し、リーチを最大化して新しいユーザー層を獲得する構造
Search Excellence構造上記の構造をさらに発展させ、より最適な指標を組み込むことによって広告効果の向上を目指す構造

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広告グループの分け方を考える際のポイントと注意点

広告グループの分け方を考える際に押さえておきたい4つのポイントをご紹介します。

広告グループを多く作りすぎない

キャンペーンには1日あたりの費用の上限があります。この予算は比較的均等に広告グループに割り当てられますが、グループが多すぎると早期に1日の予算を消化してしまうため、十分に配信される機会を得られません。これらを考慮して、広告グループの数は適切に設定することが重要です。

1広告グループにキーワードを詰め込まない

多くのキーワードを1つの広告グループに詰め込んでしまうと、検索数が多いキーワードに予算が投入されてしまうため、表示されないキーワードが出る可能性もあります。これでは広告のターゲットが絞りにくくなってしまうため、キーワード数は多くても20個程度に絞るとよいでしょう。

検索ニーズが大きいキーワードを含まない

検索数が多いビッグワードや、競合が多いキーワードを広告グループに含めると、予算がそのキーワードに集中し、ほかのキーワードへの配信機会が減少することがあります。キーワード選定には注意を払い、適切な競合度と検索ボリュームを持つものを選ぶことが大切です。

キーワード・広告文・リンクページの関連性と整合性を追求する

先述したとおり、広告グループ内のキーワード、広告文、リンク先ページの関連性が高いほど、品質スコアが向上し、広告の掲載順位が上がります。広告がよりクリックされやすくなる好循環を生み出すために、広告自体とリンク先ページの整合性を追求しましょう。

広告の分け方・初心者向けの実践ステップ

広告グループの分け方の実践的なステップを簡単にご紹介します。

ステップ1:ターゲット設定とキーワードの洗い出し
まず、商品やサービスのターゲット設定を行ないます。ターゲット設定の指標は、顕在層と潜在層などのターゲット層、年齢や性別といった属性などです。そのうえで、ターゲット層が検索しそうな関連キーワードを思いつく限り洗い出します。

ステップ2:ターゲット×キーワードごとにキャンペーン・広告グループを作成する
ターゲットとキーワードをもとにキャンペーンを分け、それぞれのキャンペーンに合わせて広告グループを作成します。また、先ほど洗い出したキーワードもグループ別に整理しましょう。

ステップ3:広告グループごとに広告作成
最後に、広告グループごとに広告文を作成し、リンク先ページも設定します。広告内容や訴求ポイント、リンク先ページなどが重複する場合は、広告グループをまとめることも考えましょう。

広告グループの分け方や運用で成果を出す3つのコツ

広告グループを作成したあとの運用段階でも、成果を上げるためのコツがあります。以下の3つのポイントを押さえて、効果的な運用を行ないましょう。

定期的にデータ分析を行なう

運用中には、広告の配信データを定期的に分析し、クリック率やコンバージョン率、費用対効果をチェックしましょう。データ分析に基づいて効果的な広告を見極め、必要に応じて広告の調整を行ないます。

リスティング広告の分析方法とは?分析の必要性・9つの指標・適切な分析のポイント

リスティング広告のA/Bテストを活用する

A/Bテストは、2つの異なるパターンの広告を同時に配信し、どちらがより効果的かを測定する手法です。例えば、「キャンペーン開催!全品20%オフ」と「キャンペーン開催!年に一度の大感謝祭」のように、キャッチコピーを少し変えるだけでも効果が変わることがあります。A/Bテストは定期的に実施し、都度、最適化を図っていくことが重要です。

リスティング広告でのA/Bテストのステップ|基本的なステップと成功させるポイント

配信ボリュームが大きい広告グループはキャンペーンとして独立させる

配信ボリュームが大きい広告グループは、そのグループにばかり予算が集中してほかの広告グループの配信機会に影響する可能性があります。その場合、配信ボリュームが大きい広告を独立したキャンペーンとしての運用を検討しましょう。これにより予算配分が均等になり、全体の広告表示機会が向上して運用効率がアップします。

まとめ:適切な広告グループの分け方で広告の効果を上げよう

広告グループはキーワードや広告文などの広告を構成する要素のセットで、それぞれの関連性を高めることが、クリック率やコンバージョン率を向上させるポイントです。広告グループの数やキーワード設定を適切に実施し、定期的なデータ分析やA/Bテストを活用して最適化な広告運用を目指しましょう。

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