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インフィード広告のメリット・デメリットとは? 出稿する媒体費用相場成功のポイント
インフィード広告とは、WebサイトやSNSにあるフィード内に出稿する広告のことです。フィード内のコンテンツに広告を配信することで、広告と思わせずにクリックを誘導する効果があります。
インフィード広告の効果を最大限に得るためには、いくつかのポイントが存在します。当記事では、インフィード広告の基礎知識を踏まえて、メリットとデメリット、費用と課金方式、成功のポイントについて解説します。

目次
インフィード広告の基礎知識
インフィード広告の概要を踏まえて、インフィード広告に向いている商材、出稿できる媒体の種類について解説します。
インフィード広告とは?
インフィード広告とは、SNSのタイムライン、ニュースメディアなどのフィード内にあるコンテンツの間に表示される広告のことです。
そもそもフィードとは、Webサイトの更新情報やページの一覧、要約などのデータを配信するために加工した書式の文章、または形式のことを指します。
フィードはタイムライン型になっており、画像とテキストで構成されたコンテンツが並んでいます。並んだコンテンツ同士の間にインフィード広告を表示することで、ユーザーが広告と認識しにくく、自然にクリックを誘導できるのが最大の特徴です。
なお、一般的なインフィード広告は、フィードにあるコンテンツと同様に、画像とテキストで構成されています。近年では従来型のほかに、動画を利用したインフィード広告も増えつつあります。
インフィード広告が向いている商材
インフィード広告は、商品の詳しい説明が必要な商材や、潜在層にアプローチしたい商材に向いています。
画像とテキストで構成されている広告に表示できる情報量はさほど多くありません。短い説明では購入を判断できないもの、単価が高く購入の意思決定に時間がかかるもの、専門知識が必要な商材などに適しています。
具体的には、不動産や自動車などの高額商品、化粧品や健康食品、保険や金融、BtoB向け商材などが挙げられます。
フィード内のコンテンツと似ているため、広告だと認識されづらいのがインフィード広告の最大の特徴です。ニューサイトやSNSのフィードに広告を配信することで、商材に対して関心のない潜在層に存在をアプローチできます。
また、新規顧客の獲得やブランディングなど、認知度をさらに拡大させたい商材においてもインフィード広告が向いています。
インフィード広告を出稿する媒体の種類
インフィード広告は、フィードがあるWebサイトやSNSに出稿することが可能です。広告を配信できるフィードを持つ媒体の種類、広告の表示場所は次のとおりです。
媒体の種類 | 広告の表示位置 |
Googleディスプレイ広告(GDN) | Webサイト、YouTube、Gmail、アプリなど |
Yahoo!ディスプレイ広告 運用型(YDA) | Yahoo!ニュースのタイムライン |
Facebook広告 | フィード、ストーリーズなど |
Instagram広告 | フィード(ホーム)、発見タブ、ストーリーズ、リール |
X広告(旧Twitter広告) | タイムラインなど |
TikTok広告 | TikTokアプリのおすすめ欄 |
LINE広告 | タイムライン、LINE NEWS、など |
SmartNews Ads(スマートニュース広告) | ニュース記事の間 |
Gunosy Ads(グノシー広告) | グノシーやニュースパスなどのメディアアプリ |
上記のとおり、ほとんどのWebサイト、SNS、アプリでインフィード広告を出稿できます。
インフィード広告のメリット

インフィード広告を出稿するメリットとして、以下の3つが挙げられます。
広告色が薄くコンテンツとなじむ
インフィード広告は、コンテンツとコンテンツの間に広告を表示する仕組みです。
画像とテキストで広告を表示することで、コンテンツとうまくなじみ、広告色を抑えられます。広告と認識されにくくなるため、ユーザーにとってストレスのないかたちで広告を配信可能です。
コンバージョン・クリック率の向上
わかりやすく広告と表示した場合、ユーザーが警戒してクリックを避けたり、広告を邪魔と感じたりするケースも少なくありません。
コンテンツの一部としてフィード内に広告を配信することで、広告に対するネガティブな印象が薄れ、ユーザーの目に留まりやすくなります。また、広告のように見えないことで、クリックやいいね、コメントなどのエンゲージメントにつながりやすいこともメリットです。
また、広告色が強くないからこそ、商材の情報を求めている顕在層はもちろん、商材に関心が薄い潜在層にアプローチすることも可能です。
ニュースサイトなどを見ているユーザーは、特定の目的がなくても何かしらの興味、関心を持っています。インフィード広告を通して新たな情報を見つけることで、ユーザーが情報を求め、広告をクリックする可能性が高くなります。潜在層に向けて認知度を上げたい商材がある場合、インフィード広告は最適な手法といえるでしょう。
LPを読んでもらえる
インフィード広告はコンテンツの一部として配信するため、遷移先に記事LPを設定することで読んでもらえる可能性が高くなります。記事LPとは、Webメディアにあるコンテンツのような読み物形式のランディングページのことです。
記事LPでは商材の説明はもちろん、ユーザーが知りたいことや役に立つ情報を伝えましょう。ユーザーが必要とする情報を網羅することで、記事LPを読み、納得したうえで商材を購入する可能性が高くなります。
クリックされるインフィード広告の運用はプロにお任せ!
インフィード広告では広告色を抑えつつ、ユーザーが思わずクリックしたくなる工夫が必要です。しかし、ユーザーが興味のある情報を収集・分析し、目を引くコンテンツを作成するには専門知識が求められます。インフィード広告の運用を自社でまかないきれない合は、外部に依頼してみることも有効な方法です。
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インフィード広告のデメリット
インフィード広告のデメリットは、以下のものが挙げられます。
ターゲット層以外の流入が増える
インフィード広告は広告の印象が薄いため、ユーザーが広告と思わずにクリックしかねません。商材のターゲット層であれば問題ありませんが、興味・関心のないターゲット以外の流入が増えると広告の効果が低くなります。
なぜなら、商材に興味・関心のないユーザーは、商品の購入や資料請求といったコンバージョンにつながる行動をしないためです。クリックで課金されるインフィード広告の場合、クリック数に対するコンバージョンが低くなり、広告の費用対効果が下がってしまいます。
ユーザーに不快感を与えることがある
通常の記事コンテンツと思ってクリックしたものの、遷移先のサイトが広告だと判明した場合、「だまされた・まぎらわしい」と感じるユーザーも少なくありません。インフィード広告は記事LPを読んでもらえる傾向にある反面、広告とわかった途端に離脱される可能性もあります。
インフィード広告は広告に見えないような配信をするからこそ、ユーザーに不快感を与えないよう配慮しなければなりません。
インフィード広告とほかの広告形式との違い

Webサイトやアプリに出稿できる広告は、インフィード広告以外にさまざまな形式があります。次に、インフィード広告と混同しやすい広告形式の種類とその違いについて解説します。
インフィード広告とネイティブ広告の違い
ネイティブ広告(ネイティブアド)とは、媒体やプラットフォームのコンテンツと一体化するようにデザインされた広告のことです。広告媒体の内部に自然と溶け込ませる広告を指すため、インフィード広告はネイティブ広告の一種とされます。
ただし、インフィード広告は、フィード内にあるコンテンツの間に配信するものです。ネイティブ広告は、検索連動型広告やYouTube動画広告なども含め、広義の意味で使用されます。
ネイティブ広告とは?導入メリットや種類とその具体例・上手に活用するためのポイント
インフィード広告とディスプレイ広告の違い
ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリケーションに設置された「広告枠」に表示される画像やテキスト、動画などを用いた広告のことです。複数の配信フォーマットがあり、以下のように広告の特徴が異なります。
フォーマットの種類 | 特徴 |
バナー広告 | 画像とテキスト、動画などで作成したバナーを配信する |
レスポンシブ広告 | 広告枠に合わせ、サイズを自動的に調整できる広告 |
動的ディスプレイ広告 | 検索履歴や閲覧履歴など、ユーザーの行動履歴をもとに興味・関心のある広告を自動生成する |
カルーセル広告 | 画像、広告の見出し、URL、テキストを組み合わせた広告 |
テキスト広告 | 広告枠にテキストだけを表示、配信する |
動画広告 | 5秒~1分程度の動画を配信する |
インフィード広告はコンテンツの間に表示され、ディスプレイ広告は決められた広告枠に表示されるのが根本的な違いです。
ディスプレイ広告とは?メリット・デメリットとリスティング広告との違い
インフィード広告と間違いやすい広告との違い
インフィード広告と似た名称の広告に、インストリーム広告、インスクロール広告、インリード広告、インバナー広告があります。4つの広告の概要、特徴は以下のとおりです。
広告の種類 | 特徴 |
インストリーム広告 | 動画サイトにおいて、動画の再生中に表示される動画広告 |
インスクロール広告 | ユーザーがWebページをスクロールする際に表示される広告 |
インリード広告 | コンテンツの間などに表示される、動画がメインの広告 |
インバナー広告 | 画面の広告枠に掲載される動画広告 |
インフィード広告と似た名称の広告が多いため、内容の違いを把握しておきましょう。
インフィード広告を成功させる3つのポイント
インフィード広告は以下のポイントを考慮することで、広告の費用対効果が高くなります。
広告色を抑えつつ関心を引く内容にする
インフィード広告はほかのコンテンツになじむ反面、ユーザーの目につかない可能性があります。広告はターゲット層にクリックしてもらうことが目的であるため、広告色を抑えつつ、ターゲット層の興味を引くバナーや文章にすることが大切です。
また、遷移先の記事LPに関しては、広告感が強くなりすぎないよう、ユーザーが求めている情報で厚みを持たせるとよいでしょう。
ターゲット層にマッチする媒体を選ぶ
前述のように、WebサイトやSNSなど、インフィード広告を出稿できる媒体は数多くあります。インフィード広告を出稿するときは、ターゲット層がよく利用する媒体に合わせることが重要なポイントです。
例えば、若年層ならTikTok広告、ビジネスマンはFacebook、20~40代女性はInstagramが適しています。商材の認知度の向上やブランディングを目的とする場合、ユーザーによる拡散が期待できるSNSが向いているでしょう。
ターゲット層が使う媒体だけでなく、インフィード広告を配信する目的に合わせた媒体を選ぶことも重要です。
複数のクリエイティブを用意し効果を検証する
インフィード広告は、ニュースサイトのフィードやSNSのタイムラインなど、日頃から見るページに表示されます。そのため、毎日同じ広告を配信すると、ユーザーが見飽きてしまったり、広告感が強くなってしまったりします。
クリック率の低下を防ぐには、2~3個程度のクリエイティブを用意し、定期的に変えることがポイントです。また、ABテストを実施して効果の高い広告を見極めるのもよいでしょう。
リスティング広告でのA/Bテストのステップ|基本的なステップと成功させるポイント
まとめ:広告のクリエイティブ作成運用なら株式会社NTTデータ・ウィズへ
インフィード広告はタイムラインのコンテンツの間に配信するため、広告と認識されにくく、自然なかたちでユーザーに広告を表示できます。
高単価の商品など、購入までに期間を要する商材はインフィード広告との相性が良く、コンバージョンの向上が期待できるでしょう。ただし、ユーザーに広告と気付かせず、広告のクリック、コンバージョンにつなげるには質の高いクリエイティブが必要です。

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