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リスティング広告代理店の賢い選び方12選|費用相場やメリット・デメリット
「リスティング広告の運用を広告代理店に任せたいが、選び方がわからない」と戸惑う方は多いでしょう。広告代理店の信頼性や費用対効果に不安を感じている方もいるかもしれません。
リスティング広告代理店の基礎知識と選び方のポイントを押さえれば、多くの代理店のなかから最適なパートナーを見つけられます。
この記事ではリスティング広告代理店の費用相場、利用するメリット・デメリット、選び方のポイントを詳しく解説します。
リスティング広告の運用代行ならNTTデータ・ウィズをご利用ください。

目次
そもそもリスティング広告代理店とは
リスティング広告代理店とは、リスティング広告の制作や運用、調整などを、クライアント企業に代わって行なう広告会社です。
リスティング広告は、広告を制作し配信を開始したあとも、効果測定や改善策の提案など、さまざまな施策が必要です。リスティング広告代理店に任せることで、経験やノウハウがなくても効果的に運用できます。
リスティング広告代理店には、次のような種類があります。
- 総合広告代理店
- Web広告専門代理店
- Webマーケティング支援会社
- Web制作会社
- フリーランス
なかには、広告運用だけにとどまらず、さまざまなマーケティング施策を提案・実行してくれる代理店もあります。
リスティング広告についてあらためて確認したい方は、こちらの記事をご覧ください。
リスティング広告代理店に依頼できること
依頼できる業務範囲は広告代理店によって異なりますが、おもな内容は次のとおりです。
- 戦略立案
- 広告アカウントの開設
- アカウント構成の検討
- 入札の調整
- 広告文作成、入稿
- 月次レポート作成、成果の報告
- 改善策の提案
上記のようにさまざまな依頼ができますが、なかでも大きなメリットは、配信キーワードの追加・調整、広告クリエイティブ全般の制作、広告配信および運用の調整を依頼できる点です。
これらは自社で行なうことも可能ですが、経験や知識を持つプロに任せることで広告の効果に大きな差が生まれます。費用は発生しますが、それに見合う効果を期待できます。
リスティング広告代理店に依頼した際にかかる費用
リスティング広告の運用を広告代理店に依頼した際にかかる費用は3種類です。ここでは、それぞれの費用の詳細や、リスティング広告費の予算の決め方などを解説します。
かかる費用は3種類
広告代理店に依頼した場合の費用は、「広告費」「広告運用代行手数料」「初期構築費用」です。それぞれの費用を詳しく解説します。
広告費
リスティング広告を出稿する際に、Google広告やYahoo!広告に支払う費用です。配信された広告がユーザーによってクリックされるたびに発生します。この費用は、自社で広告を運用する場合(インハウス)でも必要です。
広告運用代行手数料
広告代理店が広告を運用するための費用です。報酬形態についてはこのあと詳しく説明します。
初期構築費用
広告代理店に支払うアカウント構築の費用です。リスティング広告を始める際に初回のみ発生するキーワードや広告文などを、アカウントに入稿するための費用です。

リスティング広告費の予算の決め方
初めて広告代理店に依頼する際は、どのくらい費用がかかるのかわからない方もいるのではないでしょうか。リスティング広告費は、目標が決まっていれば次のように算出できます。
予算=目標CPA(顧客獲得単価)×目標CV数(顧客獲得数)
例えば、1人当たり1,000円のコスト(顧客獲得単価)をかけて、200人の顧客を獲得すること(顧客獲得数)を目標とした場合、リスティング広告費の予算は次のように算出できます。
1,000(円)×200(人)=200,000(円)
商品・サービスの原価や人件費なども考慮し、赤字にならないように、目標CPAを設定しましょう。
リスティング広告の費用について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
リスティング広告の費用はどれくらい?相場や仕組み、費用対効果を上げる方法
広告運用代行手数料の報酬形態はおもに3つ
リスティング広告の運用を広告代理店に依頼した場合にかかる広告運用代行手数料について、詳しく解説します。
広告運用代行手数料の報酬形態には、「手数料率型」「定額型」「成果報酬型」の3種類があります。それぞれの特徴は次のとおりです。
報酬形態 | 特徴 |
手数料率型 | 広告費に対し、一定の割合を手数料として支払う方式。広告費に応じて金額が変動する。 |
定額型 | 広告費に関係なく、一定の金額を手数料として支払う方式。 |
成果報酬型 | 広告運用の成果に応じて手数料を支払う方式。成果が得られない限り、手数料は発生しない。 |
ほとんどの広告代理店では、手数料率型を採用しています。その相場は約20%です。また、ある程度の利益を確保するために、広告運用代行手数料の最低ラインを設けています。
それぞれの報酬形態を把握し、自社の事業や予算にマッチした広告代理店を選びましょう。
リスティング広告運用代行手数料の相場について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
リスティング広告代理店を利用するメリット
リスティング広告代理店に広告運用を依頼すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは4つのメリットについて解説します。
広告のプロに運用してもらえる
広告代理店に依頼すれば、広告に関する経験や知識が自社になくても、効率的に広告運用ができます。プロの知見をもとに運用してもらえるため、効果が出るまでの時間を短縮できます。
自社のリソースが削減できる
キーワードの選定や効果の測定・分析など、広告運用業務を行なうには時間も手間もかかります。これらを広告代理店に任せれば、自社の広告運用業務のリソースを大幅に削減することが可能です。
マーケティング担当者は広告戦略の立案をはじめとするコアな業務に専念でき、業務の効率化を図れるでしょう。
Webサイトの改善を提案してもらえる
リスティング広告で成果を出すには、広告の遷移先であるランディングページの質も重要です。
広告代理店に依頼すれば、リスティング広告の内容だけでなく、ランディングページの改善も依頼できます。さらに、広告代理店によっては、Webサイト全体の問題点の分析も依頼可能です。
ナレッジを共有できる
広告に関する知識や経験を有する代理店と仕事をすることによって、その豊富なナレッジを共有することができます。自社の知識不足の解消にもつながるでしょう。
リスティング広告運用の外注について詳しく知りたい方は、こちらの記事も併せてご覧ください。
リスティング広告の外注を推奨する4つのポイントと外注先の選び方
リスティング広告代理店を利用するデメリット
リスティング広告代理店を利用することで得られるメリットは大きいですが、デメリットについても確認しておきましょう。
ノウハウが蓄積できない
リスティング広告の運用を広告代理店に依頼すると、広告に関するノウハウが自社に蓄積されません。
ただし、自社で広告を運用した場合、ノウハウ蓄積にはかなりの時間がかかります。そのため、広告の効果が出るまで時間がかかることも考慮しましょう。
費用がかかる
前述のとおり、広告代理店に依頼すれば、広告運用代行手数料が発生します。自社で運用した場合はかからない費用のため、デメリットといえます。
このようなデメリットから代理店委託を迷う場合は、まず自社で運用してみるのも一つの方法です。
自社で運用してみると、キーワードや入札状況の調整、広告文の作成など、自社の課題や必要なリソースが見えてくるでしょう。自社で対応できる業務と外注すべき業務を把握したうえで、広告代理店への依頼を検討すると、コストを最適化できます。
より効果的な広告の運用はプロにお任せ!
実際に自社で運用した結果、「思うように成果が上がらない」「自社で課題や必要なリソースに対応するのが難しい」などと感じる方もいるでしょう。そのような場合には外部に依頼してみるのも一つの手です。
NTTデータ・ウィズは、NTTデータグループの一員として、実績豊富なコンサルタントが確かな運用力でお客様のマーケティングを支援します。
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リスティング広告代理店の選び方・12のチェックポイント

数ある広告代理店から自社にマッチした代理店を選ぶには、何に注目したらよいのでしょうか。ここでは、広告代理店選びでチェックしておきたい12のポイントを紹介します。
最低出稿金額
広告代理店の多くは最低出稿金額として、依頼を受ける月額の最低予算を設定しています。自社の広告予算がこの最低出稿金額を下回っていると広告が出せないため、最初にチェックしてください。
一般的に、大手広告代理店では最低出稿金額が高い傾向です。自社の予算が最低出稿金額ギリギリの場合は、サービスの質が下がったり経験の浅い担当者が付いたりすることもあります。
丁寧に対応してもらうためにも、予算が最低出稿金額より十分上回るように広告代理店を選びましょう。
運用代行手数料
費用相場で解説したとおり、報酬形態は広告代理店によって異なります。予算をオーバーしないよう、運用代行手数料は最初にきちんとチェックしてください。
先述したとおり、広告代理店の多くは手数料率型を採用しており、その相場は約20%です。これを大きく上回るような場合は、よほどの実績やメリットがない限りは依頼を控えたほうがよいでしょう。
契約期間
契約期間も重要です。最低契約期間が短いほうが柔軟に対応できます。契約期間が長すぎると、広告の効果が出なかった場合や何か問題が起きた場合でも、広告の配信を続けなくてはなりません。
初めて代理店に依頼する際は、1ヵ月から6ヵ月程度の契約期間をおすすめします。途中解約が可能であれば、さらに安心です。
運用体制
広告代理店の運用体制もチェックしましょう。運用体制には「専任型」と「分業型」の2つのパターンがあります。
専任型は、1人の担当者が打ち合わせや広告のプランニング、配信開始後の運用まで、すべてを担当します。
担当者と広告主が密にやりとりをするため、情報伝達の時間的ロスを削減できますが、担当者が複数の案件を受け持っている場合には、対応に遅れが生じる可能性があります。
一方、分業型は、打ち合わせ・プランニング・広告制作・入札の調整といった作業を、広告代理店内で分担して受け持ちます。専任型に比べてスピーディーで質の高い運用が可能です。
ただし、営業担当者が間に入るため、情報伝達に時間を要したり依頼内容が正しく伝わらなかったりするおそれがあります。
専任型と分業型の特徴をふまえて、自社にマッチした体制を選びましょう。
運用担当者の担当案件数
広告運用担当者の実績は十分か、リソースに余裕があるか、担当者と直接打ち合わせできる体制かについてもチェックが必要です。なかでも、1人当たりの担当案件数は重要なポイントです。
ただし、あまりに多くの案件を抱えている場合、自社の案件に割く時間が短くなるおそれがあります。専任型か分業型かによっても異なりますが、1人で10社以上担当しているようなケースでは、パフォーマンスが下がることもあるため注意が必要です。
広告アカウントの取り扱い
広告アカウントの取り扱いについてもチェックしてください。まず、Google 広告やYahoo!広告の広告アカウントを広告代理店と自社で共有できるか確認しましょう。広告代理店のなかには、アカウント管理画面を広告主に見せないところもあります。
これはノウハウの流出を防ぐためですが、このような状態では運用がブラックボックスとなり、内容をチェックできないおそれがあります。なるべく広告アカウントが共有できる広告代理店を選びましょう。
また、広告代理店との契約を解除した場合に、それまで運用していた広告を自社に移行してもらえないと、新たに広告を作り直さなくてはなりません。解約後のアカウント移行ができるかどうかも、事前に確認しましょう。
広告媒体からの認定資格
Google 広告やYahoo!広告などの広告媒体からの認定資格についてもチェックしてください。認定資格とは、売上や運用体制などの審査基準を満たした広告代理店に与えられるもので、実績や信頼性の証明となります。
認定企業の一覧は、Google広告やYahoo!広告のパートナー紹介ページに掲載されているので、代理店選びの参考にしてください。

同業種の運用実績
広告運用実績の確認も、広告代理店選びの重要なポイントです。自社と同じ業種、あるいは似た業種の運用実績があれば、業種に対する知識や理解を持っていると考えられます。
業種特有の専門用語をすでに理解していたり、同業他社の動向を把握していたりする可能性が高く、依頼内容が伝わりやすいことがメリットです。また、知識やノウハウを活かした効果的な広告運用も期待できます。
定期的なレポート
定期的な運用レポートを受け取れることも確認しましょう。自社で広告運用に直接かかわらないため、運用の経過や成果を把握するには運用レポートが重要になります。
レポートの作成・共有の頻度は月に1度が一般的で、数字の羅列だけでなく、データの分析や改善点の提案なども含まれているのが理想的です。
ただし、広告代理店によっては、レポートの頻度や内容により追加費用が発生する場合がありますので注意してください。
コミュニケーションの手段
広告運用担当者とコミュニケーションを取る手段は複数あるほうがよいでしょう。
定期的なレポート以外のやりとりでは、互いの担当者の時間を取らないメールやチャットツールでの連絡が一般的ですが、電話やビデオ通話も利用可能であれば意思疎通がスムーズで安心です。
NTTデータ・ウィズでは、さまざまなツールを利用して、広告主様とのコミュニケーションを図りながら、細やかなサービスを提供しています。

リスティング広告以外の対応媒体
リスティング広告以外の広告媒体に対応しているかも確認しましょう。広告を運用する過程で、ディスプレイ広告や動画広告、SNS広告などを使って広告を配信する必要が生じる可能性があります。
その際に、依頼している広告代理店がリスティング広告にしか対応していないと、また一から代理店探しをしなくてはなりません。できれば、リスティング広告以外にも強みがあり、さまざまな媒体について相談できる広告代理店を選びましょう。
支払いのタイミング
広告代理店を選ぶ際は、支払いのタイミングについても確認しましょう。特に、自社のキャッシュフローが安定していない場合は、あと払いに対応しているほうが安心です。
また、各種広告費と運用費を一本化して支払えるかどうかもチェックしてください。広告費と運用費が別々に請求されると、支払いが煩雑になります。必須ポイントというわけではありませんが、合算して請求してもらえるほうが便利です。
リスティング広告代理店へ依頼する前の準備
実際にリスティング広告代理店へ依頼する前に、自社で準備しておくべき3つ紹介します。
運用目的を定義する
まずは、リスティング広告を配信する目的を定義しましょう。目的を明確にしないと達成されたかどうかの測定が曖昧な状態で、広告を運用することになってしまいます。
例えば、「売上をアップさせたい」「リードを獲得したい」「ブランドの認知度を向上させたい」のように目的を明確にしてください。
配信期間を決定する
広告代理店に依頼する際、広告の配信期間がある程度決まっていたほうが、配信準備がスムーズです。大まかにでも配信開始・終了のスケジュールを決めてから相談しましょう。
状況によっては開始時期に間に合わせるのが難しいケースもありますが、早めに希望を伝えておけば対応しやすくなります。
KPIを設計する
KPIとは、目標を達成するために進捗を測定する具体的な指標で「重要達成度指標」とも呼ばれます。リスティング広告では、サイト訪問数増加が目的ならクリック数、問い合わせや資料請求が目的であればCVR(コンバージョン率)がKPIの候補となります。
KPIが設計されていないと、広告による効果が把握できません。また、誤ったKPIを設計してしまうと、広告閲覧者が増えても業績に貢献できていない状態に陥るおそれがあります。
リスティング広告を代理店に依頼する前に自社でKPIを設計したうえで、KPIも含めた広告戦略を代理店に相談するのがおすすめです。
リスティング広告代理店を利用する際の4つの注意点
リスティング広告代理店をより効果的に利用するための、4つの注意点を紹介します。
シミュレーションを依頼する
リスティング広告を配信する前に、見積もりや具体的な費用のシミュレーションを出してもらいましょう。
これによって、金銭的コストの予測が立てられます。シミュレーションどおりになるとは限りませんが、精度の高い予測が立てられる広告代理店は、類似案件の実績やノウハウを持っている可能性が高く、信頼できるでしょう。
正確なシミュレーションには、もとになる自社情報を広告代理店に提供する必要があります。これまでの広告データや売上目標の数値など、正確な情報を用意しましょう。
すべて代理店に任せきりにしない
広告の配信・運用にかかわる業務をプロに任せられるのが、広告代理店を利用するメリットです。しかし、すべてを任せきりにすることはおすすめできません。わかる範囲は自社で確認しましょう。
特にリスティング広告を配信する目標は、自社でしっかりと立てる必要があります。目標を明確にしたうえで、達成可能かを広告代理店に相談してください。
長期的視点で見る
リスティング広告の運用は長期的視点で見ることが重要です。配信直後や新しい広告パターンやキーワードを設定した直後は、効果が不安定なケースが多く見られます。また、どのような広告代理店であっても、継続して良い成果を出し続けることは困難です。
2~3日程度の短期の結果に一喜一憂するのではなく、一定の期間のデータに基づいて評価を行なうようにしてください。
成果が出ない場合は代理店の変更も検討する
長期的に成果が出ない場合は、広告代理店の変更も検討しましょう。「対応が遅い」「ミスが頻発する」「情報共有がほとんどない」「業績や売上を示す数値が悪化した」といった問題が続く場合は、広告代理店の変更もやむを得ません。
ただし、現状に対する不満や疑問を、広告代理店に伝えることも必要です。コミュニケーション不足によって、目標の共有ができていない可能性もあります。代理店を変更するには大きな労力をともないますので、慎重に検討してください。
まとめ:自社にマッチした代理店を選んでリスティング広告を効果的に運用しよう
リスティング広告の運用を広告代理店に依頼すると、運用代行手数料がかかります。それをデメリットととらえる方もいるでしょう。その一方で、広告のプロに運用を任せることで自社のリソースが削減できるといった大きなメリットもあります。
リスティング広告代理店への依頼を検討している方は、本記事のメリットとデメリットや選び方のポイントを参考に、自社にマッチした広告代理店を選びましょう。
リスティング広告の運用ならNTTデータ・ウィズにお任せください。

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