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リスティング広告と相性の良い業種の特徴とは?成果をアップさせるポイントも
商品やサービスに関心を持っているユーザーへ、効率的にアプローチできるリスティング広告。しかし、業種によってはリスティング広告の効果が薄いケースもあります。
また、自社とリスティング広告との相性が良いのかわからない、相性が良かったとしても、広告の費用対効果を高める方法がわからないと悩む方も多いでしょう。
そこで本記事では、リスティング広告と相性の良い業種の特徴と効果を高めるポイントを解説します。併せて、リスティング広告に向いていない業種の対策についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
なお、自社運用が難しい場合は、業者に依頼するのも一つの方法です。「広告の効果的な運用方法がわからない」「リソースが足りない」などの課題を抱えている場合は、株式会社NTTデータ・ウィズのデジタルマーケティング支援の活用がおすすめです。

目次
リスティング広告と相性の良い業種の特徴7つ

リスティング広告と相性の良い業種のおもな特徴は、以下の7つです。
- 広く認知されていて検索回数が多い
- 特定の地域に根差している
- 緊急性が高い
- 単価が高い
- 競合が少ない
- リピート率が高い
- SEOでの上位表示が難しい
それぞれ詳しく解説します。
広く認知されていて検索回数が多い
リスティング広告は、ユーザーが検索エンジンを使って特定のキーワードを検索した際、キーワードに連動して検索結果のページに表示される広告です。
そのため、認知度が高くて検索回数が多い商品やサービスは、リスティング広告との相性が良いといえます。ユーザーが使用する検索キーワードも専用ツールを使って調べることができるため、効率的な広告運用が可能です。
特定の地域に根差している
特定の地域に密着したビジネスも、リスティング広告との相性が良いといえます。「地域名+サービス名」といったキーワードで検索されるケースも多いためです。
例えば、「渋谷区+歯医者」「新宿+美容院」といったキーワードで検索するユーザーは、「渋谷区で歯医者を探している」「新宿で美容院を探している」という明確な目的を持っています。
このようなユーザーに対し、特定の地域に特化した広告を表示することで来店や問い合わせにつながりやすくなるでしょう。特定の地域にだけ広告を配信するため、無駄な広告費がかからないという利点もあります。
緊急性が高い
緊急性の高いサービスも、リスティング広告に向いています。ユーザーは一刻も早く問題を解決したいと考えているため、検索結果の上位に表示される広告をクリックする可能性が高いからです。
例えば、水道修理や鍵のトラブルが発生した際は、検索結果をじっくりと比較検討する余裕がありません。表示された広告を即クリックする可能性が高く、問い合わせや成約につながりやすい傾向があります。
ただし、過度に焦らせるような広告文や、誇大広告は避けなければなりません。ユーザーの信頼を損なわないよう、正確で誠実な情報提供を心がけましょう。
単価が高い
リスティング広告はクリックごとに費用がかかるため、広告費用をかけても利益を確保できる単価が高い商品やサービスを取り扱う業種に向いています。広告費が高くなっても十分な利益が見込めれば、赤字になるリスクが低くなるためです。
例えば、1回の成約で100万円の利益が出るサービスであれば、1件の成約を獲得するために10万円の広告費を使っても採算が取れます。
競合が少ない
リスティング広告を運用している競合が少ない業種は、クリック単価(CPC)が安くなる傾向があるため、費用を抑えて広告配信することが可能です。
また、競合が少ない分野ではユーザーの選択肢も限られているため、広告のクリック率も高くなる傾向にあります。少ない費用で見込み客を自社に促すことができるため、独自の専門性や強みをアピールすることで、売上の向上につながるでしょう。
リピート率が高い
リピート率の高い商品やサービスを扱う業種も、リスティング広告を活用するメリットが大きいといえます。初回の集客コストが多少かかっても、最終的には収益が広告費を上回ることが期待できるためです。
例えば、フィットネスクラブや定期購入型の健康食品、エステサロンなどは、一度顧客を獲得すれば、長期的な売上につながりやすくなります。新規ユーザーの獲得には、初回割引のキャンペーンや、お試しで利用してもらうなどの戦略が有効でしょう。
SEOでの上位表示が難しい
競争が激しく、SEOでは上位表示が難しい業種においても、リスティング広告は有効な手段となります。例えば、不動産や人材紹介などは大手企業や専門メディアが検索結果を独占しており、新規参入のサイトがSEOのみで上位に食い込むのは困難です。
このような場合、リスティング広告を活用すれば検索結果の上部に即座に表示され、ユーザーの目に留まりやすくなります。
ただし、競争が激しい分、クリック単価が高騰しやすいジャンルでもあるため、広告費の配分を慎重に検討していく必要があるでしょう。
リスティング広告が向いていない業種の特徴5つ
リスティング広告が向いていない業種の特徴は、以下の5つです。あてはまる場合はSNS広告やバナー広告など、ほかの施策を検討するとよいでしょう。
- 検索される機会がない
- 他社に比べて優位性が低い
- 客単価や粗利が低くリピート率も見込めない
- Web上でゴールが設定できない
- リスティング広告が禁止されている
順番に解説します。
検索される機会がない
検索される機会がほとんどない商品やサービスは、リスティング広告には不向きです。リスティング広告は、ユーザーが検索するキーワードに応じて表示されるため、出稿しても期待するような効果は得にくいでしょう。
例えば、今までなかった新しく開発された製品や、一般に認知されていないニッチなサービスが該当します。このような業種の場合は、動画型広告やSNS広告、プレスリリースを出すなどほかの施策を検討しましょう。
他社に比べて優位性が低い
競合他社と比較して価格や品質、サービス内容などで明確な優位性がない場合も、リスティング広告の効果は得にくいでしょう。ユーザーは複数の広告を比較検討するため、自社の強みが伝わらないと、他社に流れてしまう可能性が高くなります。
リスティング広告を活用するなら、まずは自社の商品やサービスの強みを明確にしましょう。独自の付加価値を提供することで、ユーザーの選択肢に入りやすくなります。
客単価や粗利が低くリピート率も見込めない
リスティング広告はクリックごとに費用が発生するため、広告費に見合う売上が期待できる業種でないと採算が取れません。
客単価や利益率が低くリピート率も見込めない場合は、仮に成約できたとしても赤字になる可能性が高くなるため、リスティング広告と相性が悪いといえるでしょう。
Web上でゴールが設定できない
リスティング広告は、基本的にクリック後のコンバージョン(問い合わせ、購入、資料請求など)を目標とするため、Web上でゴールを設定できない業種には不向きです。
例えば、企業のブランディングを目的とする場合や、飲食店など店舗への来店が必要となる業種は広告の効果測定が難しく、費用対効果がわかりません。このような場合は、広告以外のマーケティング手法を検討するのがよいでしょう。
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リスティング広告が禁止されている
業種のなかには、リスティング広告の出稿自体が禁止されているものもあります。例えば、危険な商品やサービス、不適切なコンテンツに該当する場合は、リスティング広告を出稿できません。
また、医療や美容業界でも誇大広告を防止するため、広告の内容が厳しくチェックされます。
これらの業種や商品を扱う場合は、リスティング広告以外の手法を検討しましょう。規制の範囲内で広告を出稿する場合は、薬機法や景品表示法に基づいて慎重に表現を考える必要があります。
リスティング広告がおすすめの業種10選
リスティング広告は多くの業種で効果を発揮しますが、特に相性の良い業種があります。リスティング広告がおすすめの業種は、以下の10種です。
- 不動産
- ブライダル
- 歯科医院
- レンタカー
- オンラインスクール
- 美容院
- 旅行業
- 人材紹介・転職
- 保険
- 各種生活サービス
それぞれ解説します。
不動産
物件探しでは多くの場合、「新宿区+賃貸+ファミリー向け」「港区+中古マンション」など具体的な地域や条件を指定して検索します。
賃貸業者なら物件を探している人、分譲マンションの販売業者ならマンション購入を検索している人が検索しそうなキーワードにリスティング広告を出稿すると効果的です。不動産は高額な取引が多いため、広告費をかけても十分なリターンが見込めるでしょう。
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ブライダル
ブライダル関連も、リスティング広告との相性が良い業種です。結婚式場や指輪、ドレスなど高額な商材が多く、1件の成約で十分な利益を確保できる可能性があります。
例えば、「沖縄+フォトウェディング」「結婚指輪+ブランド+おすすめ」といったキーワードで検索するユーザーは、結婚を具体的に考えている層と予想されます。適切なキーワードで広告を出せば、狙っているターゲット層へ効果的にアプローチできるでしょう。
歯科医院
歯科医院は地域密着型のサービスであり「横浜市+歯医者」「インプラント+渋谷区」といった検索をするユーザーが多いため、リスティング広告との相性が良い業種です。
また、緊急性の高い歯の痛みなどの症状に対応できる点をアピールすることで、即時性の高い広告効果が期待できます。ただし、医療に関する広告は、厚生労働省が制定した医療広告ガイドラインの対象範囲となるため、表現には細心の注意が必要です。
レンタカー
レンタカーを探すユーザーの多くは、具体的な利用シーンを想定しています。旅行や引越しはもちろん、急な出張など緊急性を要する場合も多いため、レンタカー業もリスティング広告との相性が良い業種です。
例えば、「東京駅+レンタカー」「羽田空港+レンタカー」などの検索ワードを狙うことで、利用意欲の高いユーザーにリーチできるでしょう。
オンラインスクール
近年、オンラインスクールは学習手段の一つとして一般化しています。リスティング広告を活用してターゲット層にピンポイントでアプローチできれば、高いコンバージョン率が期待できるでしょう。
例えば、「プログラミング+オンライン」「オンライン+ヨガ+おすすめ」などのキーワードが有効です。無料体験や期間限定キャンペーンと組み合わせれば、より効果的な集客が可能となります。
美容院
美容院は地域密着型のビジネスで、リスティング広告との相性が良い業種です。例えば、「表参道+美容院+カット+上手」「渋谷+美容室+カラー+人気」といったキーワードで検索するユーザーは、具体的なニーズやこだわりを持っていると考えられます。
これらのユーザーに対して得意なスタイルやメニュー、料金などをアピールすることで来店を促せるでしょう。リピート率が高い業種のため、一度顧客を獲得すれば継続的な収益が見込めます。
旅行業
旅行先を探す場合、特定の地域や宿泊施設を検索するユーザーが多いため、旅行業界もリスティング広告が効果的です。ユーザーのニーズに合致したキーワードを設定できれば、狙ったターゲットに効率良くアプローチできます。
例えば、「沖縄+旅行+格安」「ハワイ+家族旅行+おすすめ」といったキーワードで検索するユーザーは、旅行の計画を具体的に立てている段階と考えられます。
これらのユーザーに対して魅力的な旅行プランや特典を提示できれば、予約につながりやすくなるでしょう。また、単価も高いため、1件の成約で大きな利益が見込める点もリスティング広告が適している理由です。
人材紹介・転職
転職を考えているユーザーは、具体的な職種や業界名で検索することが多いため、人材業界もリスティング広告との相性が良い業種です。
例えば、「ITエンジニア+転職+東京」「30代+ハイクラス+転職」「看護師+求人+大阪」といったキーワードで検索するユーザーは、転職意欲が高いと考えられます。
これらのユーザーに対して求人情報や転職サポートの内容をアピールすることで、登録や相談を促すことができます。
保険
保険商品の検討において、インターネットは大切な情報源です。「生命保険+比較」「自動車保険+安い」などターゲットのニーズに合わせた適切なキーワードを設定できれば、資料請求や相談予約へ促すことができます。
保険商品には、手続きがオンラインのみで完結するタイプと来店が必要となるタイプがありますが、リスティング広告はどちらにも有効です。ただし、競合が多いため、独自の強みをアピールしていく必要があるでしょう。
各種生活サービス
鍵の紛失や水漏れ修理、不用品回収など、緊急性の高い生活サービスもリスティング広告に向いています。ユーザーは早く解決方法を見つけるため、検索結果の上位に表示される広告をクリックする可能性が高いからです。
地域名と組み合わせた検索が多いため、エリアを絞ることで高い成約率が期待できるでしょう。

リスティング広告の効果をアップさせる3つのポイント

最後に、リスティング広告の効果をアップさせるポイントを3つ紹介します。運用時の参考にしてください。
ユーザーのニーズに合致するキーワードを選定する
リスティング広告の成果を左右する重要な要素の一つが、キーワード選定です。効果を高めるためには、ユーザーがどのような意図で検索しているかを正しく理解する必要があります。
例えば、「ダイエット」というキーワード一つとっても「短期間で痩せたい」「健康的に痩せたい」「部分痩せしたい」など、ユーザーのニーズはさまざまです。
これらのニーズを細分化して「2週間+ダイエット+効果」「産後+ダイエット+骨盤矯正」などキーワードを具体的にすることで、コンバージョン率向上につながるでしょう。「検索ユーザーが本当に求めているものは何か?」を常に考えることが大切です。
【Web担当者必見】リスティング広告のキーワード選定で成果を最大化させる方法
目標数値を設定する
リスティング広告を運用する際は、明確な目標設定が不可欠です。目標を持たないまま運用しても、効果を正しく測定できず改善点も見つけられません。
目標は、CPA(顧客獲得単価)やROAS(広告の費用対効果)を用いた設定が有効です。CPAとは1件のコンバージョンにかかった費用のこと、ROASとはかけた広告費に対する売上の割合を示すものです。
例えば、「CPAを5,000円以下にする」「ROASを200%にする」といった具体的な目標を設定すれば、日々運用していくなかで課題や改善策を見つけやすくなります。必要に応じて広告文やキーワード、入札価格などを調整し、広告効果アップを目指しましょう。
専門サービスに依頼する
自社内にノウハウがない場合、効果的な運用を実現するまでに時間がかかります。自社での運用が難しければ、専門サービスに依頼するのも一つの方法です。
サービス内容によりますが、最適なキーワードの選定や目標数値の設定、分析結果への適切なアドバイスなどさまざまなサポートを提供してくれます。結果的に、費用対効果の高い広告運用が可能となるでしょう。
NTTデータ・ウィズでは、広告による集客から顧客育成までを一気通貫でサポート可能です。「デジタルマーケティングを始めたいけれど、何から始めるべきか」と悩む担当者の方を支援します。
リスティング広告代理店の賢い選び方12選|費用相場やメリット・デメリット
まとめ:自社の業種に最適な施策を
狙ったターゲットへ効率的にアプローチできるリスティング広告ですが、相性の良い業種と悪い業種があります。相性が悪い場合は、ほかのWeb施策の活用を検討しましょう。まずは自社の商品やサービスと、リスティング広告の相性が良いか見極めることが大切です。
リスティング広告で成果を出すためには、今回紹介した広告の効果をアップさせるポイントを押さえたうえで運用しましょう。
「相性が良いのかわからない」「どのように運用を進めていこうか悩む」という場合は、専門サービスへの依頼がおすすめです。
株式会社NTTデータ・ウィズでは、広告運用はもちろんマーケティング分析やWebサイト制作など幅広い支援が可能です。デジタルマーケティングに関してお悩みの際は、お気軽にご相談ください。

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