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リスティング広告が出ないときどうする?18種類の原因と解決方法&プレビューツールの使い方
リスティング広告を運用する際、思うように広告が出ないことがあります。そもそもリスティング広告は費用を払うだけで表示されるものではありません。キーワードやターゲット、予算などの初期設定が必要です。しかし、初期設定以外の要因で、リスティング広告が出ないケースも少なくありません。
当記事では、リスティング広告が出ない原因とその解決方法、プレビューツールの使い方、問題が解決しないときの対処法について解説します。

目次
リスティング広告が出ない18の原因と解決方法

リスティング広告が出ない原因は数多あるため、原因を細かく追求する必要があります。まずはリスティング広告が出なくなる、代表的な18の原因とその解決方法について解説します。
リスティング広告を改善するには?流れと課題解決に役立つポイント
1.配信ステータスが一時停止中
リスティング広告を出稿している管理画面において、配信ステータスが、「一時停止」になっていると広告は表示されません。単純なミスではありますが、管理画面の操作中に誤って一時停止にするケースも少なくありません。
この場合は、「有効」に変更することで広告が配信されます。
ただし、アカウント、キャンペーン、広告グループ、キーワードの階層で、配信ステータスを有効にしなければなりません。原因を探るとききは、下の階層で配信ステータスが一時停止になっていないか確認しましょう。
2.広告審査が未完了
広告やキーワードの審査が完了していない場合、当然ながら広告は表示されません。
Google広告の場合、1営業日以内を目安に審査が実施されます。広告の内容によっては審査に時間を要するため、定期的にステータスで審査状況を確認しましょう。
一方、Yahoo!広告の場合、審査期間は約3営業日と時間がかかります。Yahoo!JAPANのリスティング広告が出ないときは、日をあらためて審査状況を確認しましょう。
3.広告審査が不認証
Google、Yahoo!JAPANのいずれも、広告審査でポリシーやガイドラインの違反があると判断された場合、審査は基本的に「不承認」となります。日を置いてもリスティング広告が出ないときは、ステータスから審査状況を確認しましょう。
審査が不承認と確認されたときは、内容を修正して再審査を申請する必要があります。審査が不承認になる原因は、広告文、またはリンク先のLPやWebサイトなどに問題があることが一般的です。
再審査を申請するときは、GoogleまたはYahoo!JAPANの管理画面から依頼しましょう。
4.残高不足・決済エラー
アカウントの残高を広告予算とするため、残高が不足するとリスティング広告は配信されなくなります。
アカウントの残高を使い切るほかに、クレジットカードの決済エラーで入金できていない可能性も考えられます。決済エラーの原因の一例として、カードの利用が上限額に達した、またはカードの期限切れなどが代表的です。
リスティング広告が出ないときは支払い情報を確認し、必要な金額を入金したり、支払い方法を更新したり、状況に応じた対策をとりましょう。
5.1日の予算を超過した
リスティング広告を出稿する際、キャンペーンごとに1日の予算を設定できます。1日の予算を使い果たした場合、予算による制限でリスティング広告が出なくなります。
再度リスティング広告を出したい場合、キャンペーンの日額予算を上げるなどの対策をとりましょう。
6.入札単価が低すぎる
リスティング広告の出稿はオークション形式をとっており、キーワードに対する単価で入札を行ないます。入札単価が低すぎると競合に負けてしまい、広告の掲載順位が低くなったり、表示機会が減ったりするので注意が必要です。
管理画面でキーワードのステータスを確認し、入札単価が低くなっていないか確認しましょう。また、競合の入札単価も併せて確認し、適切な単価を設定することが大切です。
リスティング広告を出すには、入札単価の上限を引き上げる、または低い入札単価で広告が出るキーワードに変更する方法が有効です。
7.品質スコア・品質インデックスが低い
Google、Yahoo!JAPANのリスティング広告では、広告の品質スコア(Yahoo!広告では品質インデックス)が低い場合、広告を出す優先度が下がります。品質スコア・品質インデックスとは、広告、キーワード、ランディングページの品質を示す指標のことです。
品質スコア・品質インデックスが低くなると、競合とのオークションで不利になり、広告が目立つ位置に表示されなくなります。
品質スコア・品質インデックスを改善するには、キーワードと広告文、ランディングページの内容に関連性を持たせる方法が有効です。
リスティング広告の品質スコアを上げるには?スコアの構成要素と改善ポイント
8.キーワードを間違えて設定している
リスティング広告は検索結果に連動するため、キーワード選びが間違っていれば思うような結果につながりません。
そもそもリスティング広告は自分でキーワードを設定し、キャンペーンや広告グループをオンにすることで広告が配信される仕組みです。特定のキーワードを設定していないことが原因で、広告が出ていない可能性も考えられます。
リスティング広告のキーワードの設定にミスがないか、管理画面をあらためて確認しましょう。
リスティング広告の設定方法とは?効果を上げるポイントと注意点
9.キーワードの検索ボリュームが少ない
入札単価や品質スコア・品質インデックスに問題がなくても、キーワードの検索ボリュームが少なければ広告はほとんど表示されません。管理画面のステータスを確認し、検索ボリュームの状況を確認しましょう。
キーワードを見直すときは、検索キーワードのマッチタイプを変更するか、検索流入が見込めるキーワードに変更するなどの対策が必要です。マッチタイプとは、特定のキーワードを検索した際に、広告の表示範囲を調整する設定のことです。
マッチタイプの設定が「完全一致」など範囲が狭い場合、キーワードで検索しても広告が出ないこともあります。その場合、「フレーズ一致」など範囲を広めることも効果的です。
マッチタイプを上手に使い分けて成果アップ!3つの種類と適したシーン・有効活用のポイント
10.重複キーワードがある
広告グループが異なる複数の広告において、同一のキーワードを設定すると広告が出なくなる可能性があります。これは同じキーワードのため競合としてオークションにかけられる、またはマッチタイプの設定で複数のキーワードが検索語句に該当することが原因です。
Google広告の場合、広告運用ツールから「重複キーワードを検索」をクリックすると、重複キーワードの設定がないか確認できます。
11.除外キーワードを設定した
除外キーワードとは、ユーザーが検索するキーワードのうち、特定の検索語句を含むときに広告を非表にできる機能のことです。除外キーワードは自社との関連性が低いユーザーを除外し、特定のユーザーだけに広告を表示するときに便利な機能です。
しかし、狙ったキーワードを誤って除外キーワードに設定してしまい、広告が出なくなっている可能性も考えられます。Google広告、Yahoo!広告の「除外設定」から、除外キーワードに設定していないか確認しましょう。
12.広告を配信する曜日・日時・地域などを制限している
リスティング広告を配信する際、曜日、時間の配信スケジュール、地域などの条件を絞ることが可能です。制限をかけている日時に検索しても、当然リスティング広告は表示されません。
管理画面を確認し、必要に応じて広告の配信スケジュールを変更しましょう。
13.ターゲティングの範囲が狭すぎる
リスティング広告の配信では、地域や性別、年齢層、デバイス、趣味など詳細なターゲティングを設定できます。しかし、ターゲティングの範囲が極端に狭いと、リスティング広告を配信できる機会が大幅に減少します。
また、広告が出ているか自分で検索する場合、設定したターゲティングに該当しなければ広告は表示されません。ターゲティングを狭めすぎていないか、管理画面であらためて設定を見直しましょう。
14.配信期間が経過した
広告キャンペーンに終了日が設定されている場合、期間が終了すると自動的に広告の配信は停止します。月初めにリスティング広告が出ない場合、前月末で配信期間が終了しているケースが考えられます。
再びスティング広告を出したいときは、終了日を更新する、もしくは削除することで広告の再配信が可能です。
15.広告のローテーション設定の影響
広告のローテーション設定とは、広告グループ内に複数の広告があるときに、ローテーションでオークションにかけられる仕組みのことです。
広告のローテーション設定を「最適化」に設定した場合、掲載結果が最も良い広告が優先的に配信されます。これにより一部の広告が出なくなる可能性があるため、最適化の機能を外すことで広告が出る可能性があるでしょう。
16.リマーケティングリストのサイズが小さい
リマーケティングリストとは、Webサイトなどに一度訪問したユーザーに対し、再度の訪問を促すユーザーのリストのことです。リマーケティングリストをリスティング広告で活用する場合、リストのサイズが小さすぎると広告が配信されません。
Googleの検索広告では過去30日間のアクティブ ユーザー数が1,000人以上、Yahoo!JAPANの検索広告ではリストのユーザーサイズが1,000件以上あることが条件です。
17.自分で何度もキーワードを検索する
広告主がキーワードを何度も検索すると、リスティング広告が出なくなります。検索をするだけで広告をクリックしない場合、Googleのアルゴリズムから「関心がないユーザー」と認識され、広告の表示が制限されるためです。
キーワードでリスティング広告が出るか確認したいときは、GoogleやYahoo!JAPANで検索するのではなく、後述するプレビュー機能を活用しましょう。
18.商標の使用制限に引っかかる
広告文やキーワードに特定のブランド名や商標が含まれていると、商標の権利者のポリシーにより広告が表示されないケースがあります。他社のリスティング広告に自社の商標権が勝手に使われたことで、権利が侵害されたと主張するケースも少なくありません。
法的な問題に発展することは少ないですが、リスティング広告に他社商標を使用するのは控え、別の表現を使用する必要があるでしょう。
リスティング広告の運用はプロにお任せ!
リスティング広告は入札によって表示順位が決まるため、思うように広告が出ないことも珍しくありません。リスティング広告は仕組みが複雑であり、広告運用を自社で行うのが難しいと感じる方もいるはずです。
リスティング広告の効果的に運用したいなら、代理店に依頼するのも一つの手です。
NTTデータ・ウィズはNTTデータグループの一員として、実績豊富なコンサルタントが確かな運用力でお客様のマーケティングを支援します。

リスティング広告の表示をプレビューツールで確認する方法
前述のとおり、広告の表示を確認するために何回もキーワードを検索する行為は、リスティング広告が出なくなる原因の一つです。特定のキーワードでリスティング広告が出ているか確認するときは、Google広告、Yahoo!広告のプレビューツールの活用が推奨されています。
次に、Google広告、Yahoo!広告における、プレビューツールを利用した広告の確認方法を解説します。
Google広告の確認方法
Google広告の場合、その中の「広告プレビューと診断ツール」から、広告の配信状況を確認できます。
Google広告のアカウントにログイン後、管理画面右上の「ツール」をクリックします。次に、左側にある「広告プレビューと診断」をクリックしましょう。
移動先のページの上部にある項目を選択・入力したら、検索結果のプレビューが表示されます。選択した項目の内容に沿ってリスティング広告が表示されている場合、検索結果の画面に「広告は表示されています」と表示されます。
Yahoo!広告の確認方法
Yahoo!広告においても、プレビューツールで広告の表示状況を確認できます。プレビューツールの使い方は、Google広告とほとんど変わりません。
Yahoo!広告の管理画面にログインしたら、左上にある「ツール」から「広告プレビューツール」を選択、クリックします。必要な項目でフィルターをかけて検索すると、実際の検索画面が表示され、広告が出ているか確認することが可能です。
リスティング広告の問題を自分で解決できないときはどうする?

リスティング広告運用の経験が浅い場合、広告が出ない原因を問わず、自力で解決するのが難しいケースもあるでしょう。ヘルプページなどを読んでも対応しきれないときは、Google広告やYahoo!広告に問い合わせするのがおすすめです。
Google広告の場合、電話、メール、チャットで問い合わせできます。また、Google広告に関する質疑応答を確認できる、「Google広告ヘルプコミュニティ」を活用する方法もあります。
一方のYahoo!広告では、電話、チャット、メールフォームから問い合わせが可能です。早急な対応が必要なときは、チャットから連絡を入れると窓口につないでくれるのでおすすめです。
なお、リスティング広告の運用がうまくいかない場合、広告運用を依頼できる代理店の活用を検討しましょう。
リスティング広告は設定する項目が多く、少しの設定ミスで広告が出なくなります。リスティング広告の運用に時間とコストを割いている場合、専門家の力を借りるのは有効な方法です。
まとめ:リスティング広告が出なくなったら原因を探して適切な対処をしよう!
リスティング広告が出なくなった場合、紹介した原因はないか確認し、再表示できるよう対策を講じましょう。しかし、原因がわかっても自力で解決できないときは、公式のサポートに問い合わせをするか、自社運用から代理店運用への切り替えを検討するのもおすすめです。
株式会社NTTデータ・ウィズが提供する「デジタルマーケティング」では、広告の集客、分析、改善と一気通貫でサポートしてくれます。リスティング広告の運用に苦戦している場合、専門家の力を借りることをおすすめします。

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