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リスティング広告のコンバージョンが少ない原因は?今すぐできる8つの解決策も公開

リスティング広告のコンバージョンが少ない原因は?今すぐできる8つの解決策も公開

リスティング広告を運用しているものの、「クリック数は増えているのにコンバージョンにつながらない」「広告費をかけているのに売上が伸びない」といった悩みを抱えていませんか?

そのような状況に陥る原因には、ターゲティングのズレやキーワードの選定ミス、ランディングページ(LP)の設計不備など、さまざまな要素が関係している可能性があります。

しかし、適切な対策を講じれば、コンバージョン率(CVR)を改善し、広告の費用対効果を向上させることは十分に可能です。

本記事では、リスティング広告のコンバージョンが少ない5つの原因と、すぐに実践できる8つの改善策を解説します。

リスティング広告のコンバージョン率(CVR)の平均値

リスティング広告のコンバージョン率(CVR)の平均は、WordStreamの調査では2.35%、WebFXの調査では3.17%です。

このように調査機関によって若干の違いがありますが、リスティング広告の平均的なコンバージョン率(CVR)は2~3%とされています。

しかし、コンバージョン率(CVR)の平均は業界や市場環境によって大きく異なり、一概に平均を超えていれば成功というわけではありません。

例えば、仮に自社のコンバージョン率(CVR)が3%で、業界平均を上回っていたとしても、競合他社が8~10%の成果を出していれば、まだ改善の余地があるといえます。

また、コンバージョン率(CVR)は単独で評価するのではなく、目標とする顧客獲得単価(CPA)やクリック単価(CPC)とのバランスを考慮しながら、総合的な視点で広告運用を見直しましょう。

参考:WordStream by LocaliQ「What’s a Good Conversion Rate? (It’s Higher Than You Think)」
   WebFX「PPC Benchmarks for 2025: Your Business vs. Your Industry」

コンバージョンとは?初心者でもわかる基礎から実践的な活用法まで

リスティング広告のコンバージョン(CV)が少ない原因5つ

ここでは、コンバージョン(CV)が少ないおもな原因を、5つに分けて詳しく解説します。

1.ターゲットに訴求できていない

リスティング広告の内容が、本来届けるべきユーザーの関心やニーズとズレていると、クリックされなかったり、サイトを訪れてもすぐに離脱されたりしてしまいます。

例えば、都内で手頃な価格の賃貸マンションを探しているユーザーが、「東京 賃貸 安い」と検索したとします。

しかし、広告の見出しが「東京の賃貸マンションならお任せ!」といった曖昧な内容では、安い物件が見つかるのか判断できないため、クリックされにくいでしょう。

解決策としては、広告文の見直しとターゲティングの最適化が有効です。ユーザーが求める情報を明確にし、商材の特徴や強みを具体的に伝えることで、クリック率(CTR)やコンバージョン率(CVR)の向上が期待できます。

また、広告の内容とランディングページ(LP)の情報が一致しているかを確認し、違和感がある箇所を見つけたら修正しましょう。広告とランディングページ(LP)のメッセージが一致していないと、ユーザーからの信用が失われ、離脱率が高まる原因となります。

2.キーワードの選定方法に問題がある

適切でないキーワードを設定すると、購買意欲の低いユーザーが流入し、無駄なクリックが増えてしまいます。

例えば、「ダイエット サプリ」のような一般的なキーワードでは、情報収集目的のユーザーが多く集まってしまい、本気で購入を検討している層には届きにくいでしょう。

一方、「ダイエット サプリ 口コミ」や「〇〇サプリ 最安値」などの具体的な購入意図を示すキーワードを選ぶと、購入意欲の高いユーザーに訴求しやすくなります。

適切なキーワードを選定するポイントとしては、以下のような工夫が重要です。

  • 検索意図を考慮し、ユーザーの購買ステージに合ったキーワードを選ぶ
  • 競合が多すぎる一般的なキーワードを避け、ユーザーの購買意欲の高いワードを組み合わせる

【Web担当者必見】リスティング広告のキーワード選定で成果を最大化させる方法

3.購入のハードルが高い商品やサービスを取り扱っている

高額な商品や長期契約が必要なサービスは、購入までのハードルが高く、広告を見た瞬間にすぐ成約につながるとは限りません。

例えば、不動産の購入や高級健康食品のサブスクリプションなどは慎重に検討されることが多く、意思決定までに時間がかかる傾向があります。

このような商材を扱っている場合、いきなり購入や契約をうながすのではなく、以下のようなマイクロコンバージョンを設定するのが効果的です。

  • 資料請求
  • 無料相談・カウンセリングの申し込み
  • フォームからの問い合わせ

また、分割払いの提案やお試しプランの提供など、購入・契約へのハードルを下げる工夫も重要です。

4.ランディングページ(LP)で商品やサービスの価値が伝わっていない

リスティング広告でクリックを獲得できても、ランディングページ(LP)の内容がユーザーにとって魅力的でなければ、すぐに離脱されてしまいます。

例えば、「大阪 賃貸 ペット可」と検索したユーザーが、広告をクリックしたとします。このとき、ランディングページ(LP)に物件情報だけが羅列されていた場合、どの物件がペット可なのかわかりにくく、ユーザーは離脱してしまうでしょう。

ランディングページ(LP)内では、商品の特徴やメリットを明確に伝えることが重要です。競合との違いやユーザーが知りたい情報を整理し、視覚的にわかりやすいページにしましょう。

また、CTA(Call To Action)ボタンを適宜設置し、問い合わせや購入への導線を強化することも大切です。

5.申し込みまでの導線が煩雑になっている

申し込みフォームや手続きが複雑だと、ユーザーは途中でストレスや不安を感じ、離脱する確率が高くなります。

例えば、「無料体験の申し込み」を行なう際、住所や職業、さらに詳細なアンケートの入力を一度に求められると、多くのユーザーは申し込みをやめてしまう傾向があります。

ユーザーの入力負担を軽減し、簡単で直感的な操作性を確保すると、離脱率が下がり、コンバージョン率(CVR)の改善につながるでしょう。

リスティング広告のコンバージョン率(CVR)を改善すべき理由

リスティング広告において、コンバージョン率(CVR)の最適化は非常に重要です。
コンバージョン率(CVR)が向上すると、コンバージョン1件当たりのコストを抑えられます。

例えば、広告が1,000回クリックされて、10件の成約を獲得した場合のコンバージョン率(CVR)は1%です。同じ1,000回のクリックで20件の成約を獲得できるようになれば、このコンバージョン率(CVR)を2%に改善できます。

仮に広告予算が同じであれば、コンバージョン1件当たりの獲得コスト(CPA)が半分になり、広告の費用対効果が大幅に向上します。

リスティング広告のコンバージョン(CV)を改善するための8つの施策

リスティング広告を運用していてコンバージョン率(CVR)が伸び悩んでいる場合、現状のまま広告配信を続けるだけでは、十分な成果は得られません。
ここでは、すぐに実践できる8つの改善施策を紹介します。

1.ペルソナ設定とカスタマージャーニーマップの作成を行なう

リスティング広告の成果を高めるためには、ユーザーのニーズを正しく理解し、適切な訴求を行なうことが重要です。そのために有効なのが、ペルソナ設定とカスタマージャーニーマップの作成です。

ペルソナとは、自社の商材を購入する典型的なユーザー像を、詳細に描き出したものです。具体的には、年齢や性別、職業、年収などの基本属性に加えて、趣味嗜好やライフスタイル、価値観、課題や悩みまでを細かく設定します。

カスタマージャーニーマップとは、そのペルソナが商品やサービスを認知し、検討を経て購入に至るまでの一連の行動や心理状態を、時系列で可視化したものです。

カスタマージャーニーマップの作成により、ペルソナに刺さるメッセージを考えやすくなり、コンバージョン率(CVR)の向上につながります。

2.設定しているキーワードを見直す

リスティング広告のコンバージョン率(CVR)を改善するためには、定期的なキーワードの見直しが欠かせません。

前述のとおり、設定するキーワードが適切でない場合、購買意欲が低いユーザーが流入してしまい、広告費用が無駄になる可能性が高まります。

まず、現状の広告データをもとに、実際にユーザーが検索した語句を分析し、「コンバージョンにつながりやすいキーワード」と「コンバージョンにつながらないキーワード」を分類しましょう。

Google広告の検索語句レポートを活用すると、キーワードごとのクリック数(CT)やコンバージョン数(CV)などを詳細に把握できます。このデータをもとに、費用対効果の低いキーワードを特定し、キーワード設定を改善しましょう。

また、予算が限られている企業には、ロングテールキーワードの活用がおすすめです。
ロングテールキーワードとは、「商品名+用途」や「エリア+サービス」など、具体的な検索意図を含む複数語のキーワードを指します。

ロングテールキーワードは検索数が比較的少ないものの、競合が少ないため、クリック単価(CPC)を低めに抑えられます。

3.除外キーワードを活用する

除外キーワードを設定すると、自社の商品やサービスに関心の低いユーザーからのクリックを事前に防ぐことができ、無駄な広告費用を抑えられます。

除外キーワードの設定に関しても、Google広告の検索語句レポートで「クリックはされているが、コンバージョン(CV)に至っていないキーワード」を発見し、除外設定を随時更新することが重要です。

定期的なキーワードの見直しと除外設定をセットで行なうことで、広告予算を有効活用し、コンバージョン率(CVR)の改善がしやすくなります。

4.広告の商材や訴求方法を見直す

リスティング広告のコンバージョン率(CVR)がなかなか改善しない場合、そもそも取り扱っている商材や広告での訴求方法自体に課題がある可能性があります。

特に、以下のような商材の場合、リスティング広告との相性が良くありません。

  • 認知度が極端に低く、検索行動につながりにくい商材
  • 潜在的なニーズはあるが、まだ市場に認知されていない新規性の高い商品
  • 検索エンジンを用いた情報収集が一般的でない商品

これらの商材の場合、リスティング広告単体でのアプローチではなく、SNS広告やディスプレイ広告など、認知拡大や興味喚起を目的とした施策を組み合わせる必要があります。

また、高額なBtoB商材や金融商品、不動産などは、いきなり購入をうながすのではなく、資料請求や無料相談といったハードルの低いコンバージョンの設定が重要です。

5.広告文を改善する

リスティング広告の効果を高めるには、ユーザーの関心を引く魅力的な広告文の作成が重要です。

例えば、東京駅の近くで静かに過ごせるカフェを探しているユーザーに対し、「東京駅から徒歩3分!静かに過ごせるおしゃれカフェ」という広告文を設定すれば、ターゲットの関心を引きやすくなります。

広告文の改善には、A/Bテストの実施が有効です。A/Bテストとは、異なる広告文パターンを同時に配信し、それぞれの反応や成果を比較・検証する手法です。

異なる見出しや説明文を複数パターン作成し、ベネフィットの訴求や特典の強調など、さまざまなアプローチを試しましょう。

A/Bテストを継続的に繰り返すことで、そのデータから成果の高い広告文を特定でき、広告全体の効果を高めることが可能です。

リスティング広告でのA/Bテストのステップ|基本的なステップと成功させるポイント

6.ランディングページ(LP)のデザインや文章を改善する

広告がどれだけ魅力的でも、ランディングページ(LP)のデザインや内容が魅力的でなければ、ユーザーはすぐに離脱してしまいます。

広告費を無駄にしないためにも、以下のポイントを参考に、ランディングページ(LP)のデザインや文章を見直しましょう。

  1. ファーストビューで商品の特徴とベネフィットを明確に伝える
  2. ユーザーニーズに沿ったコンテンツを配置する
  3. バリュープロポジション(独自の強み)を的確に訴求する
  4. ターゲットに合ったデザインやトンマナを採用する

また、CTA(Call To Action)ボタンの設置場所や色、サイズを工夫すると、ユーザーがスムーズに次のアクションに進みやすくなります。

7.予算配分を見直す

コンバージョン率(CVR)の高い広告に予算を集中させ、効果の低いキャンペーンへの無駄な投資を避けましょう。

アカウント構成を見直し、コンバージョン(CV)の見込みが高いキーワードやキャンペーンに、予算を優先的に配分することが大切です。特に予算が限られている場合は、キャンペーンの数を抑え、分散を防ぎましょう。

例えば、月額50万円以下の予算で5つ以上のキャンペーンを運用すると、1つ当たりの広告費が少なくなり、十分な成果を出せなくなる可能性があります。

リスティング広告のキャンペーン|設定できる項目と適切な分け方

8.入札戦略を見直す

入札戦略とは、広告のオークションにおいて、クリック単価(入札単価)をどのように決定するかを指します。広告の目的に応じて最適な戦略を選ぶと、広告の効果を最大化できます。

例えば、コンバージョン率(CVR)の改善を目的とする場合は、「目標コンバージョン単価」を設定すると、システムが最適な単価を調整しながら配信を行ないます。

クリック数(CT)を増やしたい場合は「クリック数の最大化」、広告の表示位置を重視するなら「目標インプレッションシェア」を選ぶと効果的です。

その他の入札戦略について、以下の表にまとめました。現在の広告目的と運用状況を確認し、最適な戦略を選択しましょう。

入札戦略の種類説明
個別クリック単価上限入札単価をキーワードごとに設定して配信
目標コンバージョン単価指定したコンバージョン単価を目標に自動配信
コンバージョン数の最大化予算内で最大のコンバージョンの獲得を目指して配信
クリック数の最大化予算内で最も多くのクリックの獲得を目指して配信
目標インプレッションシェア指定の場所(検索結果上部など)で広告が表示されるよう調整して配信
目標広告費用対効果(ROAS)指定した広告費に対する売上割合を目標に配信
コンバージョン値の最大化予算内で最大のコンバージョン値を目指して配信

リスティング広告の運用はプロにお任せ!

「リスティング広告のコンバージョンが思うように改善しない」「手順が煩雑で運用が難しい」とお悩みの場合には、広告運用専門のプロに任せるのも一つの方法です。

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リスティング広告のコンバージョン(CV)についてよくある質問2つ

ここでは、リスティング広告のコンバージョン(CV)に関するよくある質問を2つピックアップし、具体的な解決策を解説します。

クリック率が高くてもコンバージョンが少ないのはなぜですか?

クリック率(CTR)が高いにもかかわらず、コンバージョン(CV)が少ない場合、ユーザーが広告をクリックしたあとの導線に問題がある可能性があります。

クリック率(CTR)が高いということは、広告の内容自体には魅力があり、ユーザーの興味を引けている状態です。しかし、そのあとの導線が適切でないと、訪問したユーザーが離脱してしまい、コンバージョンにはつながりません。

ユーザーがスムーズに行動を起こせるよう、本記事で紹介した内容を参考に、コンバージョン(CV)までの流れを見直してみましょう。

コンバージョンとは?初心者でもわかる基礎から実践的な活用法まで

モバイルとパソコンでコンバージョン率が異なる理由は何ですか?

モバイルとパソコンでコンバージョン率(CVR)が異なるおもな理由は、ユーザーの利用環境や行動特性の違い、およびそれにともなうランディングページ(LP)のデザインや入力フォームの操作性の差にあります。

モバイル端末(スマートフォン)での閲覧は、外出先や移動中などの落ち着かない環境が多く、じっくりと情報を読み込んだり、複雑なフォーム入力をしたりする余裕はありません。

また画面が小さいため、文字が読みにくかったり、ボタンが押しにくかったりすると、ユーザーはストレスを感じやすく、途中で離脱する可能性が高まります。

一方でパソコンの場合は、比較的落ち着いた環境で利用されることが多く、画面も大きいため、多くの情報を一度に把握・比較できます。

キーボード操作によるフォーム入力もスムーズに行なえるため、モバイルに比べてコンバージョン率(CVR)が高くなりやすい傾向があります。

このように、デバイスごとの特性やユーザー行動の違いを踏まえたうえで、モバイルとパソコンそれぞれに適した改善施策を行なうことが重要です。

NTTデータ・ウィズのデジタルマーケティングの事例

株式会社NTTデータ・ウィズでは、戦略的な施策やデータ分析によって、多くの企業の広告成果を向上させています。
ここでは、実際に成果を上げた2つの成功事例を紹介します。

事例1.サービス系クライアント様

サービス系クライアント様の広告運用において、アカウント設計の見直しと自動入札の導入を実施しました。

その結果、広告コストを抑えながら、コンバージョン(CV)数の増加に成功しています。また、顧客獲得単価(CPA)を40%削減し、より効率的な広告運用へと改善しました。

事例2.不動産系クライアント様

不動産業のクライアント様に対しては、DSP(広告効果最適化プラットフォーム)を活用したクリエイティブ改善を実施し、広告成果の大幅な向上を実現させました。

具体的には、広告データとGoogle Analyticsを活用した詳細な分析を行ない、より効果的なクリエイティブへ改善しました。

これにより、クリック率(CTR)とクリック単価(CPC)の最適化に加え、ビュースルーCVR(広告を見たあとのコンバージョン率)が4倍に向上しました。また、ビュースルーCPA(広告を見たあとの顧客獲得単価)を1/4に抑えることにも成功しています。

まとめ:「リスティング広告のコンバージョンが少ない」というお悩みはプロに相談

リスティング広告のコンバージョン率(CVR)が伸び悩んでいる場合でも、適切な施策を講じれば、成果を大幅に改善できます。

キーワードや広告文の最適化、ランディングページ(LP)の改善、入札戦略の見直しなど、効果的なアプローチの実践が重要です。

しかし、最適な運用には専門的な知識とデータ分析が不可欠です。

NTTデータ・ウィズでは、IT×BPO×AI/RPAの融合による高度なデジタルマーケティング支援を提供しています。まずはGA無料診断で、広告運用の課題を可視化し、改善策をご提案いたします。

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