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不動産業界でWeb広告を活用する方法。Web広告のメリットやおすすめ広告媒体を解説
Web広告は広告配信のターゲットをある程度絞れるほか、小額からでも運用可能というメリットがあります。
不動産業界におすすめのWeb広告としては、リスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告などが挙げられます。広告媒体によって特徴やメリット・デメリットが異なるため、自社の広告の目的に合わせた媒体選びが重要です。
今回は、不動産業界でWeb広告を活用するメリットやおすすめの広告媒体、Web広告の課金方式を解説し、Web広告運用のポイントを紹介します。Web広告をこれから始めようとお考えの方はぜひ参考にしてください。

目次
不動産業界でWeb広告を活用するメリット
Web広告は性別や年齢、地域、時間帯などを絞って掲載できるため、よりターゲットを絞った広告が可能です。また、ツールを使って効果を容易に測定できるため、施策の効果を把握しやすく、調整や改善にも役立てられます。PDCAを短期間で回せるため、効果を見ながら適宜対策を練りやすいのもメリットです。
また、テレビや雑誌、新聞などのマス広告や屋外広告を掲載すると多額の費用がかかってしまいますが、Web広告は小額からでも掲載が可能です。広告予算に合わせて無理のない範囲から運用できるのもWeb広告のメリットだといえるでしょう。
Webマーケティングの手法としてSEO(検索エンジン最適化)によるコンテンツマーケティングもありますが、この手法はSEOに関する専門知識がなければ効果が出ないという大きなデメリットがあります。Web広告なら費用をかければ基本的に広告を掲載できるため、SEOに関する知識は必要ありません。
以上の特徴から、Web広告は、SEO施策で成果が出ていない企業や、オフラインでの集客が頭打ちになっている企業、広告費を抑えたい企業に向いているといえるでしょう。
不動産のWeb集客を成功させる方法7選。集客がうまくできない理由も解説
不動産におすすめのWeb広告媒体

Web広告にもさまざまな種類がありますが、不動産業界におすすめなのは以下の5つです。それぞれの特徴やメリット、デメリットを理解したうえで広告手法を選びましょう。
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- SNS広告
- アフィリエイト広告
- リターゲティング広告
リスティング広告
リスティング広告は、検索エンジンでユーザーが検索した際、検索結果画面に表示されるテキスト広告です。GoogleやYahoo!JAPANで出稿可能であり、ユーザーが広告をクリックして初めて広告費がかかるクリック課金方式をとっているケースが多いです。そのため、運用へのハードルが低いという特徴があります。
リスティング広告のメリットは、顕在層に対して小額からアプローチ可能なことです。費用対効果をリアルタイムでチェックできるため、分析や改善も容易になります。
一方で、リスティング広告は認知拡大には向いていません。成果を出すためには常に調整や改善が必要なため、社内に人的リソースがない場合は継続的な運用は難しいでしょう。
リスティング広告の概要については下記関連記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は、サイトやアプリの広告枠に表示される画像・動画・テキスト広告です。潜在層に広くアプローチできるほか、リスティング広告に比べてクリック単価が比較的安価というメリットがあります。
ただし、ディスプレイ広告はクリック率やコンバージョン率が低く、効果測定が難しいのがデメリットです。
ディスプレイ広告については下記関連記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
ディスプレイ広告とは?メリット・デメリットとリスティング広告との違い
SNS広告
SNS広告は、Facebook、X(旧Twitter)、InstagramなどのSNSに出稿する広告です。ターゲット層を絞った発信が可能であるほか、情報の拡散力があり、ユーザーと双方向のコミュニケーションがとれるといったメリットがあります。
ただし、SNS広告は50代以上の年齢層にアプローチしづらいというデメリットもあります。多くのユーザーの目に触れるメリットはありますが、コンテンツに魅力がなければ閲覧数も増えません。継続的に魅力あるコンテンツを提供できるかが大きなカギとなるでしょう。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告は、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)に広告を出稿し、特定のアクションが行なわれた際に広告費が支払われる成果報酬型の広告です。テキスト広告、バナー広告、ボタン広告などの種類があります。
アフィリエイト広告は費用対効果が高く、予算変動が少ないうえコスト管理しやすいことがメリットといえます。一方で、広告が掲載されないこともあり、掲載されていない期間でも固定費が発生する場合がある点に注意が必要です。
リターゲティング広告
リターゲティング広告は、自社サイトを訪問したユーザーに対して配信される広告です。すでに自社に興味があるユーザーにアプローチできるため、高い費用対効果が期待できます。広告を配信するターゲットを絞れば、より高い成果も見込めるでしょう。
ただし、リターゲティング広告は潜在層へのアプローチには向きません。また、アプローチの方法によってはユーザーにマイナスのイメージを抱かれる可能性があるため、注意が必要です。
リターゲティング広告とは?仕組み・メリット・注意点を把握して効果的な運用を実現
Web広告の課金方式
Web広告の課金方式は広告媒体によって異なります。代表的な課金方式は次の5つです。内容を簡単に紹介します。
課金方式 | 概要 |
クリック課金方式 | ユーザーが広告をクリックした回数に応じて費用が発生する方式。広告費と成果が比例しやすい一方、競合の多いキーワードではクリック単価が高騰して必要以上の費用が発生する可能性があります。 |
インプレッション課金方式 | 広告が掲載された回数で広告費が決定する方式。認知拡大を目的とした広告に向いています。 |
エンゲージメント課金方式 | 広告掲載媒体に応じたエンゲージメントが発生したときに課金される方式。ユーザーのアクションにのみ費用が発生するため費用対効果が見合わないことがあります。 |
広告視聴課金方式 | ユーザーが動画広告を視聴した際に課金される方式。視聴回数に応じて課金されるケースや、最後まで動画が再生された場合のみ課金されるケースがあります。 |
掲載期間保証型課金方式 | 広告掲載の場所と期間を指定して買い取る方式。広告費が明確になるメリットがありますが、広告掲載後の変更は原則できないため費用対効果をあらかじめ予測しておく必要があります。 |
不動産Web広告運用のポイント

不動産業界でWeb広告を出す際は、以下4点に注意しましょう。
- 自社に合った広告媒体を選ぶ
- 予算を確保する・運用体制を整える
- PDCAを回して改善を図る
- 関連法規を順守する
自社に合った広告媒体を選ぶ
広告媒体によってメリット・デメリットや、向き・不向きが異なります。リーチしたいターゲットや自社の商品・サービスの特徴をふまえ、ターゲットに適した媒体を選びましょう。
予算を確保する・運用体制を整える
媒体が決まっても予算がなければ想定した成果は得られません。媒体ごとにおおよその費用を算出し、予算内で対応できるか確認しておきましょう。
また、広告の制作、出稿、設定の変更などには人的リソースが必要です。運用方針や運用体制を整え、継続的に広告運用できるようにしておきましょう。
PDCAを回して改善を図る
Web広告をとりまく環境は常に変化しているため、広告で成果を上げ続けるには状況に応じた改善が欠かせません。Web広告は効果測定が容易であることがメリットです。得られたデータを分析して配信内容を変更したり配信設定を変えたりするなどの対策をとりましょう。
関連法規を順守する
不動産業界での広告では、宅地建物取引業法や景品表示法、不動産の公正競争規約などの関連法規を順守する必要があります。法令に違反しないよう、細心の注意をはらって広告を配信しましょう。
法規 | 概要 |
宅地建物取引業法 | 不動産取引に関する法律。不動産業者による不正を防止し、不動産購入者の利益を守ることを目的にしています。 |
景品表示法 | 消費者が良い商品・サービスを安心して選べる環境を守ることを目的とした法律。 |
不動産の公正競争規約 | 不動産業界が自主的に定めた不動産広告のルール。 |
自社でのWeb広告運用が難しいなら広告代理店を活用しよう!
自社に広告運用のノウハウがない場合や、広告運用のリソースが足りない場合は、広告代理店の活用がおすすめです。広告代理店を活用するメリットや活用するうえでのポイントを解説します。
不動産業界に強い広告代理店3選!代理店の選び方・運用成功のポイントも解説
広告代理店を活用するメリット
広告代理店は広告運用に関する専門知識や実績、ノウハウがあるため、自社に最適な手法で広告を運用してもらえます。代理店によってはWeb広告だけでなくさまざまな媒体を連携させることも可能で、画像や動画の制作を依頼できる場合もあります。
代理店を活用すれば、広告運用に自社のリソースを割かずに済むのもメリットです。自社で運用すれば代理店に手数料を支払わずに済みますが、その分、運用に手間取ったり成果を出すのに時間がかかったりしてしまいます。自社の運用方針やリソースをふまえて、代理店を上手く活用してみましょう。
広告代理店活用のポイント
広告代理店によって得意分野や運用体制、サービス内容は異なります。不動産業界でのWeb広告を依頼するなら、不動産業界に精通しており、希望する媒体での実績がある代理店を選ぶことが重要です。
また、代理店に依頼すると運用手数料がかかります。事前にどの程度の予算を確保できるか確認しておき、予算の範囲内で広告効果を最大限発揮できるような提案をしてくれる代理店を探してみてください。
代理店利用にあたってはすべてを任せきりにしないことも意識したいポイントです。運用を丸投げすると本当に成果が出ているのか判別がつかなくなります。代理店利用の成果を正しく判断するためにも、運用に関する最低限の知識を身に付け、代理店から提出されるレポートには必ず目を通しておきましょう。
Web広告運用はプロにお任せ!
広告代理店は広告運用に関する専門知識や実績、ノウハウがあるため、自社に最適な手法で広告を運用してもらえます。代理店によってはWeb広告だけでなくさまざまな媒体を連携させることも可能で、画像や動画の制作を依頼できる場合もあります。
NTTデータ・ウィズはNTTデータグループの一員として、実績豊富なコンサルタントが確かな運用力でお客様のマーケティングを支援します。
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不動産のWeb広告なら「NTTデータ・ウィズ」にご相談を
不動産業界向けの広告代理店をお探しの方は、ぜひ「NTTデータ・ウィズ」をご利用ください。NTTデータ・ウィズは不動産業界でのWeb広告事例が豊富にあり、宅建資格保有メンバーも在籍しています。
NTTデータ・ウィズの強み
NTTデータ・ウィズは、NTTデータグループに属する、デジタルマーケティング支援会社です。広告運用・Web制作・システム開発・ マーケティングコンサルティング・BPOなどを一気通貫で支援することができます。
最大の特徴は、国内最大級の不動産情報サイト「HOME4U」を自社で運営しており、不動産に関する豊富なノウハウを持っている点です。
自社で培ったメディア運営のノウハウを活かし、クライアントへ的確な提案を行うことが可能で、実際にクライアントの多くは大手ディベロッパーが占めています。
広告運用やマーケティングにお困りの不動産業界の方は、NTTデータ・ウィズにお問い合わせください。

不動産業界での広告運用事例
NTTデータ・ウィズの広告運用事例を2件紹介します。
DSP運用におけるクリエイティブ改善でCTR・CPCが向上
広告データおよびGoogle Analyticsなどを用いた分析を実施した事例です。分析結果に基づき、訴求効果の高いクリエイティブに運用を絞ることで、CTR・CPCが改善しました。ビュースルーCVRが4倍、ビュースルーCPAは1/4になり、全体CVの増加に貢献しています。

ABテストツール活用によるフォーム改善でCV・CVRが改善
ヒートマップツールなどを活用した事例です。ツールで課題となるポイントを特定したあとABテストを実施し、分析結果に基づいてフォームを変更しました。結果としてCVRが約1.4倍になり、CV数が70CV増加しています。

まとめ:Web広告を活用して顧客獲得・認知度向上を目指そう
Web広告は目的となるターゲット層にアプローチしやすい広告手法です。
不動産業界におすすめの広告媒体には、リスティング広告、ディスプレイ広告、SNS広告、アフィリエイト広告、リターゲティング広告の5つがあります。広告媒体によって特徴が異なるため、自社のターゲットに合わせて媒体を選んでください。
また、広告の運用には人的リソースや専門知識が必要です。自社で運用することもできますが、より早く確実に成果を出したい場合には広告代理店に運用を依頼しましょう。
NTTデータ・ウィズでは、事業成長のためのデジタルマーケティングをサポートしています。不動産業界での広告運用実績も豊富なため、自社に最適な広告運用方法がわからない方や自社での広告運用に限界を感じている方など、広告運用でお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。

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