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インプレッションとは?重要性から活用方法・増やす方法までの基本

この記事では、デジタルマーケティングの用語である「インプレッション」について詳しく解説します。類似する用語や重要性、インプレッションを増やす方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

インプレッションとは?

インプレッション(impression)は、日本語の「印象」や「感銘」を表す言葉です。Webマーケティングにおいて、広告やSNSの投稿などが表示された回数を指し、施策を考えるうえで重要な指標の一つです。「imp」とも表示され、おもにSNSやWeb広告の分析画面で使われます。

なお、表示回数を示す指標のため、その広告がクリックされたのか、成果につながったのかといった情報はわかりません。

インプレッションは、3つの広告が掲載されたWebサイトを1人のユーザーが閲覧した場合、インプレッション数を3とカウントします。さらに、別のユーザーも同じページを見た場合、合計のインプレッション数は6です。

インプレッションの重要性

インプレッション数が増えると、ターゲットである顧客層への効果的なアプローチが可能です。これにより、ブランドの認知度向上やサービスの利用促進にもつながります。

ただし、インプレッション数が増えたからといって、効果的な広告であるとはいいきれません。広告を正しく評価するには、PV(ページビュー)やCTR(クリック率)、CVR(コンバージョン率)など、ほかの指標と組み合わせて分析する必要があります。

さらに、インプレッション数の成果を分析することは、広告費用の最適化にも役立ちます。このように、広告の効果を多角的に分析するうえで欠かせない指標といえるでしょう。

インプレッションと併せて覚えたい指標5つ

ここでは、インプレッションと併せて覚えたい、PV(ページビュー)・リーチ・エンゲージメント・CTR(クリック率)・CVR(コンバージョン率)の5つの指標を紹介します。

PV(ページビュー)

PV(ページビュー)とは、Webページが閲覧された回数を表しています。

例えば、広告が2つ掲載された1つのWebページを見た場合、インプレッションは2、PVは1となります。

つまり、PVはインプレッション同様、あくまでも「そのページが何回閲覧されたか」の指標であり、成果やアクションが起こったかは関係ありません。

リーチ

リーチとは、広告を閲覧したユーザーの数を表す指標です。

例えば、同じ広告をAさんが3回、Bさんが2回見た場合、インプレッションは「3+2」で5となりますが、リーチは「Aさん+Bさん」でカウントは2です。

ただし、1人のユーザーが複数の端末で同じ広告を閲覧したときには、リーチ数に影響が出る場合があります。2つの端末で同じ広告を見ても、リーチは1ではなく2とカウントされます。

エンゲージメント

エンゲージメントとは、広告やSNSの発信に対してユーザーがどれくらいアクションを起こしたかの数を表す指標です。

「いいね」やコメント発信、シェア、保存などの反応がアクションにあたり、その総数がエンゲージメントです。インプレッションと異なり、いくら広告が表示されてもユーザーがアクションを起こさなければ、エンゲージメント率はいつまでも「0」のままです。

広告やSNSの運用では、インプレッション数に対するエンゲージメント率が特に重要視されています。

CTR(クリック率)

CTR(Click Through Rate)はクリック率とも呼ばれ、Web広告の表示回数(インプレッション数)から広告をクリックした割合を示します。CTRの計算方法は、以下のとおりです。

CTRの計算方法
CTR=クリック数÷インプレッション数×100

例えば、インプレッション数10,000のうち、クリック数が2,000だった場合
2,000 ÷ 10,000 × 100 = 20
となり、CTRは20%です。

CTRが高い広告は、適切なユーザーに向けて表示されており、なおかつクリックしたくなるデザインであるといえます。

CTRとは?計算方法や重要性・業種別の平均値

CVR(コンバージョン率)

CVR(Conversion Rate)はコンバージョン率と呼ばれ、Webサイトのアクセス数に対し、どのくらいの成果が発生しているかの割合を表す指標です。 CVRの計算方法は、以下のとおりです。

CVRの計算方法
CVR(%)=コンバージョン数÷クリック数×100

例えば、クリック数2,000回のうち、商品購入が300件だった場合
300÷2,000×100=15
となり、CVRは15%です。

Webサイトのパフォーマンスや集客の分析に活用されますが、業界や成果の地点で数値に大きな差が出る点は留意しておきましょう。

コンバージョンとは?初心者でもわかる基礎から実践的な活用法まで

インプレッションの活用方法3選

ここまでインプレッションの意味や重要性、併せて覚えたい指標について紹介してきました。ここでは、インプレッションを活用する方法を3つ紹介します。

広告の配置や表示方法を決める際の参考にする

インプレッションとPVの指標を活用することで、Webサイトや広告の詳細なパフォーマンス分析が可能です。例えば、PVは高いがインプレッション数が低い場合、広告の表示方法や配置に問題があることがあります。その際は、広告の配置や表示方法を変更して、しばらく経過を観察しましょう。

反対に、インプレッション数は高いがPVが低い場合は、ユーザーがWebページに興味がない、もしくは広告がクリックされていないなどが考えられます。

ターゲティングの精度を向上させる

インプレッション数とクリック数からCTRを算出し、ユーザーが広告やコンテンツに興味をもち、実際に行動したことを示す効果を確認します。

CTRが高い場合、広告やコンテンツが適切なターゲットに届き、内容も魅力的であることを示しています。反対にCTRが低い場合、ターゲティングやコンテンツを改善する必要があるといえるでしょう。

このように、ターゲティングの精度を上げてCTRを高くすることで、関連性の高いユーザーに対するインプレッションの質も高まるのです。

ユーザーのニーズに合わせた広告を掲載する

インプレッションを活用することで、ユーザーの関心や行動パターンを分析し、最適な広告を配信できます。

特に、インプレッション数が多いにもかかわらずCVR(コンバージョン率)が低い場合は、広告の内容やターゲット設定を見直すことが重要です。

CVRが高い場合は、サイトの設計やコンテンツが効果的で、ユーザーのニーズに合致しているといえます。一方、CVRが低い場合は、LPの改善やユーザー体験の向上が求められます。

ただし、CVRは業種によって大きく異なるため、業界の平均や過去のデータと比較しながら、インプレッションを分析し、継続的に最適化を進めることが重要です。

自社での対応が難しいと感じたらプロにお任せ!

インプレッションを活用した広告運用を自社で行うのは難しいと感じる方もいるはずです。そのような場合は、専門の知識やノウハウを有するプロに依頼してみるのも選択肢の一つです。

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インプレッションを増やす5つの方法

広告の効果を高めるには、インプレッションを増やすことが重要です。では、どのような手段を活用すれば広告の表示回数を増やせるのでしょうか。

ここでは、具体的な5つの方法を紹介します。

キーワードを見直す

特に、リスティング広告などでは広告のパフォーマンスに大きく影響するため、
インプレッションを増やすにはキーワードの見直しが重要です。

1ヵ月に検索される回数が10,000回のキーワードと100回のキーワードでは、前者を活用したほうがインプレッションの増加が期待できるでしょう。ただし、検索の回数だけで判断せず、競合の状況やコンバージョン(CV)への影響も考慮する必要があります。

【Web担当者必見】リスティング広告のキーワード選定で成果を最大化させる方法

クリエイティブやLPの品質を向上させる

クリエイティブ(バナーやテキストなど)やLPの質を高めることも重要です。

広告の見た目やテキストを改善することで、ターゲットの関心を引きやすくなり、クリック率やコンバージョン率の向上につながります。広告のパフォーマンスを向上させることで、結果的にインプレッション数の増加も期待できるでしょう。

広告予算を増額する

最も単純な方法として挙げられるのが、広告予算の増額です。

予算を増やせば、それに比例して広告が表示される機会が増えます。ただし、無計画に予算を増やしては意味がありません。費用対効果を考慮して適度に予算を投入していきましょう。

なお、一定の金額を超えると、予算を増やしてもインプレッション数が変わらなくなることがあるため注意が必要です。

入札単価を調整する

広告の入札単価を調整することでも効果を得られます。

入札単価を下げた場合、低コストでインプレッション数を増やせる可能性があります。逆に、入札単価を上げた場合は、広告の優先順位が高まり、表示回数が増える傾向です。

ただし、単価を上げると広告費用も増加するため、コストパフォーマンスを見極めながら調整することが重要です。

複数の媒体に展開する

広告を配信するプラットフォームの分散も有効な方法です。

ターゲットの属性によって適した広告媒体が異なるため、ソーシャルメディア、動画広告、ディスプレイ広告、検索エンジンマーケティングなど、さまざまなチャネルを組み合わせることで、広告のリーチを拡大できます。

それぞれの媒体の特性を理解し、適切な手法を選択することで、より多くのユーザーに広告を届けることが可能になります。

ディスプレイ広告とは?メリット・デメリットとリスティング広告との違い

まとめ:広告運用ならNTTデータ・ウィズ

インプレッションはWeb広告やSNS投稿の表示回数のことを指し、ブランドの認知やサービスの利用促進につながる重要な指標です。また、ほかの指標と組み合わせることで広告全体の効果を評価するなどの活用方法があります。

インプレッションを増やすには、キーワードの見直しやLPの品質向上、複数の媒体に広告を展開するなどが効果的です。

NTTデータ・ウィズは、広告による集客からユーザー行動分析、サイトの制作・改善、顧客育成までを一気通貫のサポートを提供しております。Web広告事例も豊富にありますので、ぜひ一度ご相談ください。

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